「陽稀くん?なんかあったの?」

「いいや、なんでもない。ほら、帰ろ」

「うん!」

やっぱり楓花は可愛いな。

〈陽稀くん〉

「ん?」

〈しばらく、やらなきゃいけないことがあるから、お話出来ないかも〉

「あ、わ、分かった」

〈ごめんね〉

手を合わせて、ごめん、とやっていた。

「ううん、大丈夫。身体壊さないようにね」

満面の笑顔で、頷いた。