しかも、スマホに書いてくれている。

「え、と……」

〈俺のじいちゃん、耳が不自由になったんだ……それで、どれだけ大変なことか……いろんなことが分かった……〉

真面目な顔をしていた。

〈だから、あの時傷つけることを言ってしまったからいても立ってもいられなくて……〉

「いいよ、もう」

「……っ!」

「じゃあ償いとして、これからは障害者の人達の役に立てるような仕事に就いて」

「……っ!」

〈分かった。宮野みたいな人達のために俺、頑張る!〉

俺達は笑い合って別れた。