とまあ時間を忘れていたせいで放課後、掃除が終わったあと中庭の草取りをする羽目に。

まあ、仕方ないか……

「なんかごめんな」

〈え?どーして?〉

「時間忘れたせいで、草取りとか……」

〈ううん、大丈夫だよ。陽稀くんと一緒なら、楽しいし〉

「楓花……」

楓花は、ニッと笑っていた。

だから俺も、笑い返した。

『終わったー』

微かに聴こえた楓花の声に、俺は自然と笑っていた。