俺は楓花を抱えた。

「今度楓花に手を出してみろ。その時は……お前らをぶっ殺す」

そう言い残したあと、俺達は屋上に向かった。

「大丈夫か?」

何度も何度も、小さく頷いた。

楓花の身体は震えていた。

ーーギュッ

「楓花……前からこんなことされてたのか……?」

俺は抱きしめながらそう聞いた、

また小さく頷いた。

どうして気づかなかったんだろ……