様子が変だった理由は、学校にいて分かった。

「楓花ちゃんどこだろ……」

日直なのに……

『やめっ……』

「え?」

今の声……

楓花ちゃん?

俺は歩む足を速めた。

嫌な予感がしたからだ。

ーードサッ

「……っ!」

俺の目の前に、楓花ちゃんが倒れ込んできた。