俺達は、家の近くの公園にいた。

「アイツは……俺をいじめた奴なんだ……」

「……!」

「アイツに、生まれてこなければよかったのになって言われた……それに……死ねよって……」

「……っ!」

死ねよって言われたことは、誰にも言ってない。

母さんにさえ言ってない。

楓花ちゃんが初めてだ。

「アイツに会ってしまったら……またなにをされるか……学校にもバレてしまう……」

〈ごめんなさい!大きい声で名前呼んじゃって……〉

「ううん、大丈夫だよ。気づかれなかったし。だから楓花ちゃんは謝らなくていいんだよ」