一緒に行こうと行ってきたクラスの女の子は
ものの数分でさっさと帰ってしまい
かなりの時間二人きりだった



夕日が差し込んできたのを合図に
帰ろうと腰を上げる

「あ、朝日奈帰んの?俺も帰ろっかなぁ」


「じゃあ、求人票片付けなきゃ。」

求人票を片付けようと、手を伸ばすと
「これ案外重いし高いとこ片付けなきゃだろ?俺片付けるよ」

求人票をひょいと持ち上げ
元の位置に戻す北川

「そんじゃ、玄関まで一緒に行こっか」

「えっ、うん」

少し苦手意識を最初持っていた優
だが、今の優には苦手という文字はなかった