───5月上旬───



「朝日奈さん、一緒に求人票見に行かない?」

帰り際にクラスの女の子に声をかけられた優

そろそろ進路考えないといけない時期か。などと考えつつ了承した



進路指導室に入り、求人票を棚から出す

「朝日奈さんって、好きな人いたりする?」


なぜ興味もない相手にそんなことを聞くのか
優は理解ができなかった


「いないよ」

優は素っ気なく答えると同時に席に座った