『私ね、湊と小さい頃から幼馴染で…』

「そうなんだ。」

『私は、湊のこと好きなんだけど。向こうは全然気づいてくれなくてね。』

愛莉ちゃんの話を頷きながら聞く。

『芽生ちゃん、良かったら、また相談に乗ってくれる?』

「別にいいよ。」

愛莉ちゃんは、可愛いくて、私にだって優しくしてくれた。


断る理由なんてない…

『お待たせ〜。帰ろっか。』

『うん、そうだね。』

工藤くんの顔をみて、少しだけ胸が痛くなった気がしたけど、知らないフリをした。