いきなり何を言い出すかと思ったら…

キスって…

だって馨は記憶を失ってるんでしょ?


「ちょっと黙ってろ…」


「えっ…ん!!!」


馨によってふさがれた口



これが馨の本来の姿なんだ




私ははじめて…自分から舌を入れた




馨は最初は惑ったようだけど…ちゃんと応えてくれた

私はそれが嬉しくて
でも恥ずかしくて…
どうしようもない気持ちに襲われた



「はぁ……」



口がゆっくり離れると二人を繋ぐ銀色の糸が光る


私は呼吸を落ち着かせて笑った


「おっまえ…さ」


「ん???」


「エロイな…」


「馨にいわれたくない!!」

「お・れ・は!きわめて普通だ!!」


「嘘!!」


「うっさいな〜」


「んん!!!」


私達はもう一度唇を重ねた