---------… 何時間寝たんだろう 辺りは赤にオレンジが混ざった 夕焼けに変わっていた 「起きたか…桃花」 「馨…?」 まだ視界がぼやけるが確かに馨だった 「大丈夫か?」 「うん…大丈夫だよ」 「そう…か??」 首をグイッと持たれて私の口は 馨の口にふさがれた 温かかった 幸せだった 愛されてるって実感できた はずだった――… 唇が離れ 馨が一番最初に放った言葉は 「お前…最低だな」