「俺ら一時間目サボるから!!じゃあバイバイ桜」


「いってらっしゃーい」


「桜の裏切り者----!!!」

そう叫ぶが桜は微笑み手をふっていた


―――――――――――――――


「桃花…幸せそうだったな」


でも桃花は天然だから気づいてないよな〜

あんなに慌てる桃花はじめてみた…


――…キーンコーンカーンコーン


「教室入んなきゃ!」


なんとなく悲しくなりながらも

桃花を眺めつつ教室へ入った


―――――――――――――――


うぅぅ…

なんで私がこんな目に…

馨は私の手をつかんで
離そうとしなかった


桜の馬鹿----!


そんなこと考えているうちに

いつのまにか屋上についていた



「到着-----!!!!!」



やっとのことで解放された私は床へ座り込む

くっ苦しい…

階段あんなに勢いよく行かなくても…

息を整えているとふいに馨に名前を呼ばれた


「桃花!!」


「な…によ…かお…る」


うまく呼吸ができなくて

私は怒りを伝えることも
できなかった

数分の沈黙が流れて
私の呼吸もやっと落ち着く