「きれいなイギリス英語だったでしょ」
大学のアジアン食堂こと食神での昼食中、友達といたところに青柳先輩から声をかけられた。
昨日の続きのようなノリ。
だけど、映画を観てから一週間以上が経っていた。
「先輩こんにちは。なんの話?」
「課外活動」
「えー、私聞いてないんだけど。どんなの? 私も参加していいですか」
大学で行動を共にしているこの友人は明るくていい子。
おまけに美人ときたらすごくもてる。
一緒にいるときに私ごと遊びに誘われることも多い。
だからこそ、知らぬ間に自分抜きで男の先輩と私がなにかしらの関係を築いていると思い、驚いたようだった。
青柳先輩は映画鑑賞のことを話した。
講義の余談で聞かされていた作品、と前置きをして。
……うん、前置きを打ち明けるタイミングおかしいよね。
映画を観るまえにそれ、言ってほしかったよね!?
「私も行きたいです。違う映画でいいから、次は私も誘ってください」
テーブルのコップの水を揺らす勢いで友人は身を乗りだし、青柳先輩は笑顔を返している。
授業の予習があるから、と図書館へ行くふりをして私は席を離れた。
大学のアジアン食堂こと食神での昼食中、友達といたところに青柳先輩から声をかけられた。
昨日の続きのようなノリ。
だけど、映画を観てから一週間以上が経っていた。
「先輩こんにちは。なんの話?」
「課外活動」
「えー、私聞いてないんだけど。どんなの? 私も参加していいですか」
大学で行動を共にしているこの友人は明るくていい子。
おまけに美人ときたらすごくもてる。
一緒にいるときに私ごと遊びに誘われることも多い。
だからこそ、知らぬ間に自分抜きで男の先輩と私がなにかしらの関係を築いていると思い、驚いたようだった。
青柳先輩は映画鑑賞のことを話した。
講義の余談で聞かされていた作品、と前置きをして。
……うん、前置きを打ち明けるタイミングおかしいよね。
映画を観るまえにそれ、言ってほしかったよね!?
「私も行きたいです。違う映画でいいから、次は私も誘ってください」
テーブルのコップの水を揺らす勢いで友人は身を乗りだし、青柳先輩は笑顔を返している。
授業の予習があるから、と図書館へ行くふりをして私は席を離れた。


