「んっ…課長っ…!!」




苦しそうに声を上げた由奈に、やっと唇を離した。




「俺こそ、もう止められないよ…この気持ち。」




「課長…」




「初めて感じたんだ。好きだ…って。」




おかしな話だよな。



だって俺、結婚してんのに。




好きだと感じたのが初めてなんて、笑っちゃうよ。




だけど由奈は、俺の言ってる意味を理解してくれたようで…




今度は由奈から、俺にキス。



そのままベッドになだれ込み…




無我夢中で、彼女を抱いた。




これが、不倫の始まり。




だけどもう、どうにも止められない想い。




そして、今でも由奈を抱く度に思うことを、この時初めて感じたんだ。





もっと早く、きみに出会いたかった…と。