「…陽。」



その瞬間、自分の名前って、こんな響きだったっけってくらい、特別に聞こえて。




「…んっ…」




たまらずキスをした。




何度も、何度も。





そのまま、ソファに沈み込む。





「瑞穂…」




名前を呼ぶだけで、反応する彼女を、愛しいと思う。




「…いい?」




ブラウスのボタンに手をかけながら問いかけると、遠慮がちにコクンと頷く瑞穂。




白い肌に、無数のキスを落とす。




今日だけは、俺に本当の恋を教えてくれたあなたと繋がっていたい。




その想いで、彼女を抱いた。