「……は、はい…」




俺の女になれって…



どストレートすぎない!?





でも、そんな俺様なところも大好きな私。





「先生…好き……」





私の精一杯のお色気作戦で、キスをせがんでみる。







……………しかし。





「おい凛、俺にキスなんて百万年早えよ。まずは右折くらい満足にやってみろ!!」




「え、だってさっきキス…」





「そんなもん、後でキス以上のことまでしてやるよ。とにかく今は、車走らせろ!!」





なんか、暴言のドサクサに紛れて、キス以上なんて言った気がするけど…




まあいいか。




ふうっと深呼吸をし、私はゆっくりとアクセルを踏んだ。








このドSでスパルタな鬼教官と、技能教習が終わった後どうなったかは…







………秘密です…。









【おわり】