桜が入れてくれた紅茶を飲みながら、いろんな話をして。
いつしか、バイトの話になっていた。
「真夕ちゃん、すごく頑張ってくれてて、明るくていい子だね。」
最近入った、同じ大学の一年生の子。
確かに、いつも元気でハキハキした子だ。
だけど…
「今日はなんだか、元気なさそうだったよな。」
そう言うと、桜がゆっくりと俺を見た。
「…私ね、情けないけど今日、真夕ちゃんが元気ないことに気づかなくて。それで、涼が真夕ちゃんに声かけててようやく気付いたの。」
まあ、それはたまたまわかったことだし。
…そう言おうとしたら。
「…涼がそれだけ、真夕ちゃんのことよく見てるんだなって思ったら、私…」
そう桜が言いかけて、ハッと口をつぐむ。
「ご、ごめん。今の聞かなかったことにして…。ダメだね、私。あんな良い子にヤキモチ妬くなんて…」
両手で顔を覆い、罪悪感を感じている様子の桜。
ちょっと待った…
今、ヤキモチ妬くなんてって、言ったよな…?

