「よ、陽…?」 「寂しくならないように、最後に思い出、作ろっか。」 「思い出って何……………んっ!」 図書室の一番奥、外から見えない死角となるところで、彼は私にキスを浴びせた。 本棚に寄りかかりながら、彼のキスを受け止める。 本当は、ずっとこうしたかった。 だけど、卒業までは我慢しないとって言い聞かせてた。 本当は… 陽に、触れたくて、触れられたくて、たまらなかった。