片想いって、楽しいけど切ない。

...一色先輩がそう言ったのだ。



(えっ??)



「おい一色!気をつけろよ!」

「先生ごめんやで〜」

「なっ、なんだその謝罪は!」


静まり返ったその場が一気に和んだ。




委員会が終わったあと、私は名前も知らない
関西弁の先輩のところに行った。


「あのっ、すみません!
さっきは、その...ありがとうございます!」

「ん〜?ああ、あれはほんまに俺が鳴らしてもうただけやで〜」

「えっ、いやそんなはずは、」

「そーやって!いや〜気付けなあかんわ〜」


そう言って歩いて行く先輩。


「本当に、あっ、ありがとうございますっ!」



私がそう言うと、ふりかえり、
キラキラした笑顔でピースサインをした。



あのときの笑顔を、私は今でも覚えている。