「...あっ!4組だ!」


「えっ、私もなんだけど!やった〜〜」





今日から高校二年生。

私、七瀬 唯 (ななせ ゆい)は、
クラス発表の紙の前で、1年の頃からの友達の
渡辺 一花 (わたなべ いちか)と
手を取り合って喜んでいた。





「...朝からうるさ。」


「あっ、京ちゃん!おっはよー!」



欠伸をしながら耳を塞いでいるのが、
幼馴染の橘 京介 (たちばな きょうすけ)。

俗に言うイケメンってやつらしいが、
私にはもう見慣れた顔だ。



「zzz...」

「ちょっと!おはようぐらい言ってよ〜
そういえば何組だった!?」

「...4組」

「え!また同じじゃん!よろしくねー!」

「また毎日唯のブッサイクな寝顔見なきゃいけねえのかよ」

「たしかに(笑)」と笑う一花。

「ちょっとー!なにそれ!天使の間違いじゃない??」

「はいはい、可愛い可愛い」



そう言って私の頭をポンポンしてくる。
幼馴染だもん、これぐらい、なんとも思わない。