個展も無事終わり、あの人がきた日から1週間とし少しが経った。
彼が言った'連絡'はまだなく、揶揄われていたのかな、と思っている。
わたしとしてもその方が良かったし、初めの方こそ毎日気にしてはいたが、最近はほぼ忘れかけていた。
個展の片付けもほぼ終わり、残るはほんの少しのわたしの私物のみ。
少し休憩をしよう、と自販機でコーヒーを買って、寒がりなわたしがいつも会場内で着ていたカーディガンを羽織る。するとポケットから かさ、と音がした。
手を入れてみると、彼がくれたメモだった。
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