彼は軽くお辞儀をすると鞄をもう一度かけ直して足早に去っていった。


なんでわたしが振られたみたいになっているのか、、

しかも衣装!?フィギュアスケーター?




「なん、ば、みと、」


彼の名前を呟いて、もう一度ため息をつく。



今日だけでもう何回ため息をついただろうか。




すっと夏空に溶け、どんより暗くなる。