いままでの悪戯顔が嘘のように、童話に出てくる王子様になってしまった。 「あ、はい。 美術大学に通ってて、3年生です、21歳。 油絵を専攻してます。」 「3年生なんだ、進路は決まってるの?」 (うっ、) 痛いところを疲れてしまい、いや~まだ、と誤魔化す。 「絵に関連する仕事って何があるのかわかんないなあ、」 「いや、卒業したら絵はもう描きません。」