「ふにゃ、、ふにゃっだって! まじうける!」



私の背中を引っぱたいてきたこの女は、同じ部活の同級生、前田 花凜(まえだ かりん)だった。



「どっからそんな声出るの! ねぇ教え、ぐふっ!」



このバカ女のみぞおちに、私の綺麗なパンチが決まった。



「ひ、ひどいじゃないかぁ、。」



花凜が睨んでくるが、先にやったこいつが悪いので無視しとく。



「さぁ教室行かないと、っと。」






「教室行く前に先に部室に荷物置きに行かない?」



しばらくしてみぞおちの痛みが消えたらしい花梨が私を促した。



「いいよー。」



昨日までで春休みのオフが終わった。
朝練はないけど、今日の午後からまた練習が始まるのだった。