やっと順番が回ってきて先生から紙を渡され即確認。



『虎峰 紗季 2-D 出席番号32番』



今年はD組かぁ。



最初の方に紙を貰った誕生日が6月17日の花凜は、口パクで「なん組?なん組?」と聞いてくる。



私は右手をピンと張って、左手を丸めて、花凜から見えるように『D』を作った。



すると花凜が、人差し指を花凜自身と私を交互に指して訴えてくる。
同じクラスが決まった合図だ。



「やった!」と小さくガッツポーズ。
二年間花凜と同じクラスに慣れたことにホッとした。





後から「なんくみなったぁぁぁぁぁ!?」と形相変えて走ってきた夏海は、自分だけC組になってしまった事実を知ったら、ただの屍のようになってしまった。



「ゼウスは私を見放した、、、。」



「まぁ、どうせ休み時間教室来るんだから寂しくないよ。」



1人だけ同じクラスになれなかったことに相当落ち込んでいるらしい。



現在進行形で感情を失った夏海に精一杯のフォローを2人で入れてあげた。