「りさ、あんたも自己紹介くらいしなよ」

「いや、あたしはいいから」

麻友の促しを拒否する。

「幸大もしなくていいのか?」

「俺もいい」

幸大さんも杉谷さんの促しを拒否。

「まぁいっか。楽しく飲めれば。今日、俺おごるから好きなの注文していいからね」

杉谷さんに言われて、麻友はメニューを選んで注文をする。あたしはきたものを食べればいいやって感じで、麻友に任せた。

「で、幸大とりさちゃんってどいう知り合いなわけ?」

「昨日、うちに泊まったんだよな?」

思わずビールを吹き出しそうになった。
杉谷さんも伊藤君も目を丸くしている。