あの居酒屋から1週間経って、翔太に連絡先を教えたものの、連絡は来てなかった。
相変わらず私は奏太のことを考えてた。
というより高校時代のことを思い出してた。
幼馴染の陽介(伊藤陽介)は私の家の近所に住んでる。
幼い頃から家を行き来する仲で、元々はお父さん同士も幼馴染だった。
不思議と陽介と私は恋愛感情は無くて、お互いの恋愛相談を中学の頃からしてた。
奏太(福本奏太)は高校から一緒で、1年生の時から存在は知ってたけど、ちゃんと話したのは2年生で同じクラスになってから。陽ちゃんと仲良しだったことをきっかけに話すようになった。
「松崎さんって陽介の幼馴染だったんだね。」
「そうだよ〜!奏太くんが陽ちゃんと仲良いの意外!」
「え?なんで笑」
「陽ちゃんうるさいし!笑」
「たしかに!」
初めて話した時、クールであんまり話さない奏太なのに人見知りな私がこんなにスラスラ話せることに安心感があって、そこからだんだん気になる存在になっていった。