こんばんは!Kです!

今回は Mが怪我をして入院するはめになった出来事を書こうと思う。

ある平日の夕方 病院の病室で あの時何があったのか Mに聞いてたんだ。

事の始まりは 地方の温泉地に 俺 I M ТとТ嫁とで 泊まりがけで旅行に行こう計画した事から始まる。

今回はTの結婚祝いを兼ねての旅行なんだ。

まず Mの第一声は こうだった。

M「なんで!俺だけ1人なんだーー!」

叫んでたけど 俺とТでなだめて誤魔化した。

そんでもって 俺は レンタカーのハイエースのロングを借りて出発する事になったんだ。

道中 ハイエースの中は和気あいあいで サービスエリアで休憩しつつ 目的地の○○温泉に向かったんだ。

運転は 俺 Т Mで交代で運転し IとТ嫁は仲良く雑談してるんだよ。

I「馬鹿なТと良く結婚したね〜」

Т嫁「馬鹿だけどこう見えて優しいんですよ(笑)」

Т「ひでぇ!」

そのやり取りに 皆笑ったんだ。

K「Т嫁さん こんなТと結婚来てくれてありがとう」

Т嫁「Kさんも 旦那と友達で居てくれてありがとうございます」

Т嫁は よく出来た嫁で 誰にも分け隔てなく笑顔で対応するんだ。

I「Kも馬鹿だよ(笑) ほっとけないって言うか」

K「うぐっ・・・言い返せないのが辛い」

俺とТは 女性陣には勝てず 何も言えないのだ。

そうこうしていると 目的地の県に入ったんだ。

外は 山に囲まれており 風景は最高で 長距離を走ってでも来る価値はある。

まぁ 俺とТは トラックドライバーしてるから こんな距離屁でもないんだが。

Mは 少し辛そうだったから 少ない距離で交代した。

K「そろそろ 旅館に着くぞー」

M「よっしゃー!温泉!」

Mが人一倍嬉しそうにしてて 笑えた。

Т「何でそんなに元気なんだよ M」

M「あったり前だ!!こうでもしてなきゃ やってらんない!」

自分が1人なのを気にしてるんだなぁ・・・。

何か悪い事をした気になり 俺はТとある相談をする事にした。

それから しばらく走ると 舗装された峠道に入り登っていったんだ。

季節は秋で 紅葉も物凄く綺麗で 女性陣の心を掴んでた。

綺麗 綺麗とIとТ嫁はその美しい山に見とれてるんだ。

紅葉の山々を見ながら 目的地の温泉旅館に着いたんだ。

旅館に着くと 女将と中居さんが出迎えてくれた。

女将「ようこそおいで下さいました! K様ですね? ○○旅館の女将です 早速お部屋にご案内致します」

女将は 中居さんに指示を出すと 中居さん達が 俺達の手荷物を持ってくれたんだ。

中居「こちらです」

K「よろしくお願いします」

部屋は3つ予約してあり 俺 I Т Т嫁 Mの3部屋だ。

部屋に通され 中居さんは 今後の事を話して 出ていった。

K「ちょっと Тの所に行ってくるから Iは 寛いでて?」

I「うん 分かった」

俺は Iを部屋に置いて Т夫婦の部屋に向かったんだ。

Т夫婦の部屋は真横で 直ぐなんだ Mもその隣 それでТの部屋のふすまをノックする。

トントン・・・

Т「はい」

K「俺だよ T」

Т「ああ 」

俺はふすまを開けて 中に入ると ТとТ嫁の前に座ったんだ。

Т「どうしたんだ?」

K「Mの事でさ 相談あるんだよ」

Т嫁「Mさんの?」

K「Т嫁さんが居ると話しずらいな」

今から話すことは 女性に聞かれるのは良くない。

Т嫁「あぁ なるほど 私はIさんの所に行ってるね?終わったら呼びに来て?」

Т「済まないね」

そう言うと Т嫁は 部屋から出ていったんだ。

部屋には 俺とТだけになり 話し始めたんだ。

K「あのさ Mだけ 今回1人だろ?」

Т「そうだな そこは気にかかってた」

K「Тもか んでさ 俺達で金出して Mに遊ばせて来たらどうだろうか?」

Т「ああ 俺もそれを考えてた」

ТもMの事が可哀想と思ってたらしく話に乗ってくれた。

俺達は 財布を取り出して 3万円ずつ 封筒にいれたんだ。

それだけ出しても また財布には余裕あるから 大丈夫だったので 合計6万いれた。

K「渡してくるわ」

Т「ああ 頼んだ」

そうして 俺は部屋から出て その隣に向かった。

Mの部屋の前に立ち ノックする。

トントン・・・

M「はい」

K「俺だ Kだよ」

M「Kか はいれー」

俺は ふすまを開けると テーブルで1人寂しくスマホをいじりながら 茶菓子とお茶を飲むMがいた。

何か寂しそうだったんで テーブルに封筒をおいたんだ。

K「済まなかったよ これで遊んできてくれよ?」

M「なにこれ?えっ?6万も入ってんじゃん?」

K「俺とТからだよ ハメ外して楽しんでこいよ」

M「まじで?」

その瞬間 Mの寂しそうな表情が一瞬で笑顔になったんだ。

M「夕飯終わったら行ってくる!」

K「ああ」

元気になったMを確認してから 俺は自分の部屋に戻ったんだ。

部屋のふすまを開けると IとТ嫁が楽しそうに雑談してたんだよ。

K「ただいま」

I「Т嫁さんから聞いたよ 隠さずに言えば良かったのに」

Т嫁「そうですよ 私達も 流石に可哀想と思ってたんですよ」

と女性陣も同じ考えだったらしい。

K「そっかぁ なら良かった」

そして Т嫁さんは Тの所に戻るね と言い部屋から出て行った。

I「Kが遊んだら許さないけどね」

K「遊ばないよ Mだけだよ」

I「ならよし!夕飯前に温泉入りに行かない?」

K「そうだね Т達も誘っていこうか」

そうと決まれば 風呂道具を持ち Т夫婦とMの部屋に向かった。

Т夫婦とMも入るとの事で皆で大浴場にむかったんだ。

男湯と女湯の前で別れて 温泉に入ったんだ。

俺達は3人並んで身体を洗始めた。

M「ありがとう K M 」

K「ああ 気にすんな」

Т「そうだ 気にすんな」

そんな会話をしながら 湯船に浸かって暫く雑談してたんだ。

ゆっくり浸かって 疲れも取れ 上がる事にしたんだ。

それから 夕飯を食べ Mは夜の街に出かけて行った。

ここからMから聞いた話なんだ。

Mが旅館から出て 夜の街に遊びに行ったんだ。

M「さーて 行こうかぁ」

Mは 温泉街を歩いて 色んな店を吟味しながら歩いてるんだ。

客引きをスルーして 入りたいと思う店を探していると 視界に 夜の街に有り得ない事があったんだ。

それは まだ幼い女の子だったんだ。

こんな所に 小さな子供がいる事に 周りの人達は何故か 気が付かないんだ。

でも その女の子はぼーっと突っ立ってるんだよ。

おかしいだろ? 普通の子供なら泣くか周りをキョロキョロするのが普通じゃないか?。

それに 今どきの格好ではないんだ おかっぱ頭に真っ赤な振袖に真っ赤なぽっくりを履いた少女だった。

M「声かけてみるか」

Mは その女の子の元に歩いていき声をかけたんだ。

M「どうしたの?」

女の子「お兄ちゃんだれ?」

M「俺は Mっていうんだ お嬢ちゃんは?」

女の子「わたしは 菊乃」

その女の子は 菊乃っていう名前らしく 話し方もしっかりしてるんだ。

育ちが良いのか 大人にも臆することがない。

M「菊乃ちゃんのお父さんやお母さんは?」

Mがそう聞くと 菊乃は首を横に振ったんだ。

菊乃「わからない」

M「わからない?迷子かな?」

そう聞くと 菊乃は首を横に振ったんだ。

迷子じゃない?ならなんだ?とMは思ったんだ。

すると 菊乃がパタパタと走り始めた。

パタパタ・・・パタパタ・・・

M「ちょっと まって!」

Mはほっとけなくなったのか 追いかけたんだ。

見失わないように 追いかける。

追いながら ふと思ったんだ。

小さな子供にしては 足が速いんだよ。

しかもぽっくり履いて あの速さはおかしい。

M「はぁ・・・はぁ・・・」

ひたすら走り 菊乃を追うんだ。

温泉街を出て 山道見たいな場所に入ってくのが見えた。

M「なんでこんな所に!まって!菊乃ちゃん!」

心臓が破裂するくらい走り Mも山道に入っていくんだ。

石階段を登る 菊乃ちゃんが見え 追うようにMが登る。

傍から見ると 少女を追う変質者見たいな感じなんだか 気にしてられなかった。

石階段を登りきると 古ぼけた神社がポツンと建ってるんだ。

M「はぁはぁ!あれ?菊乃ちゃん?おーい!菊乃ちゃん!」

大声で呼んでも反応がないんだ。

Mは 神社の周りを探したが 菊乃ちゃんの姿はキレイさっぱりなくなってたんだ。

暫く 探したが見つからずにMは諦めて石階段を降り始めた時 後ろから 声がしたんだ。

「Mお兄ちゃん 見つけてくれなかったね」

M「えっ?」

Mが振りかろうとした時 背中に物凄い衝撃を受けたんだ。

M「うわっ!」

Mは バランスを崩して 石階段を転がり落ちたんだ。

ゴロゴロと転がり落ち 身体中を強く打った。

M「うぐぅ!かはぁ!痛てぇ!」

菊乃「死ななかったの?お兄ちゃん・・・ふふ」

そう言うと 菊乃はすうっと消えたんだ。

M「そういう事かぁ・・・馬鹿だなぁ」

痛む身体を無理やり起こすと 激痛が走った。

M「痛てぇや・・・ちくしょう 脇腹が折れたか・・・」

激痛に耐えながら 旅館への道を歩いて行くんだ。

周りの目も気にならず ひたすらに歩く。

時間が経つに連れ 痛みがつよくなった。

時間を掛けて ゆっくりゆっくり歩くと やっとの思いで旅館についたんだ。

旅館の玄関口で安堵したのか Mが意識を失ったんだ。

バタン・・・

その音に 中居さんが飛びて出てきて 旅館は大騒ぎになり 救急車が呼ばれたんだ。

次の日 俺達も病院にむかったんだ。

病室に入ると ベットに横になっているMが居て 俺は昨日何があったのか聞いた。

K「大丈夫か? 何があったんだ?」

M「ああ・・・心配かけて悪い」

Mは 俺達に説明してくれたんだ。

温泉街を 歩いていて ある子供が居て 話しかけたら 走り出して 追っかけて 神社で見失い 帰ろうとしたら 背中に衝撃が走り 石階段を転げ落ちたらしい。

M「急に呼ばれで 振り向きざまに突き落とされてその子供を見たら 死ななかったの?って言われて すうっと消えたんだ アレは生きてるものじゃなかった・・・」

K「まじかよ 明らかに良くない霊だ・・・」

Т「殺しにかかるとは・・・」

I「その子 悪霊になっちゃったんだね・・・」

Т嫁「えっ?どういう事?悪霊とか何?」

Т嫁は訳が分からないのか 困惑していた。

Тは 気にしなくて良いと Т嫁に話しているんだ。

今までで稀に見る悪さをする霊に出会ってしまった M 俺達は その菊乃っていう悪霊を探すことにしたんだ。

後半に続く・・・