住職の電話番号を出して 電話したんだ。

プルルル・・・プルルル・・・カチャ

住職「もしもし?K君?」

K「あっ 住職さん 何度もすみません」

俺は 今回起きてる事を話したんだ。

そうすると 住職はこんな事を言ったんだ。

住職「K君の近くに 霊感ある人からいるでしょ?その人が引っ張ってきてるわね」

霊感のある人 Lかと思い 妹の事を住職に話したんだ。

住職「妹さんね その妹さん 危ないわよ? その霊 K君を狙ってるように感じるけど 目標は 妹さんね」

K「まじですか!? それは不味いです」

住職「分かってるわ 妹さんを連れてお寺に来なさい」

K「分かりました!直ぐに行きます!」

と言い通話を切ると 直ぐにLに電話したんだ。

プルルル・・・カチャ

L「どうしたの?」

K「直ぐに 出て来て!早く!」

L「わ 分かった!」

電話を切った後 Lのアパートのドアが開き 急いでLが降りてきた。

俺の横に急いで乗ってきた Lは 息を上げていた。

L「どういう事なの?兄さん?」

K「あの霊は俺じゃなくて Lを狙ってるみたい 住職さんが 連れてこいってさ」

アクセルを踏み込み 走り出した。

再び来た道を戻る中 再び バンバンと音がなり始めた。

バンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバンバン!

K「またかよ!」

L「流石にくるねこれは・・・」

そしてバイパス道路にたどり着き 一心不乱に寺に向かったんだ。

向かう最中 Lは少し怖くなった様で 少し震えてるんだ。

K「L 住職さんなら 何とかしてくれるから安心してていいよ」

L「久々に怖い思いしてるよ・・・」

と話しながら 寺の付近まで走ってきた時 Lが悲鳴をあげた。

L「きゃぁぁぁぁ!」

K「うわぁぁぁぁぁ!」

Lが悲鳴をあげた時 天井からずるっと フロントガラスに女が滑り落ちてきた。

それを無視して 走り続け 寺にたどり着いたんだ。

寺の門の前に住職さんが居て 手を合わせて口を動かしてる。

寺の前に車を停めると 住職が声を掛けてきた。

住職「私が今 抑えてるから早くお寺に入りなさい」

俺とLは 急いで門を潜ると すうっと身体が楽になる感じがした。

住職は霊に向かって語りかけるんだ。

住職「聞き入れてくれないのね?」

説得しても 聞かないらしく 住職はため息を吐いたんだ。

住職「はぁ・・・時間が恨みを募らせたのね・・・」

そう言うと 手を合わせて何時もの お経を唱え始めた。

住職「仏説 般若波羅蜜多深行 ・・・」

住職は お経を唱え続ける。

お経を聴くにつれて霊は 禍々しい気が無くなっていき すぅーっと消えていったんだ。

K「成仏したんですか?」

住職「成仏までは行かないけど 余り人に危害を与えない様にといったのよ 納得したみたいで 帰って行ったわ」

その光景を見ていた Lはビックリしていたが 凄いと言い お礼を言っていたんだ。

L「助かりました! 私はK兄さんの妹のLと言います」

住職「あら 貴方が K君の妹さんね 気にしなくていいわよ」

そして 俺はLを送って行って自分の部屋に戻ったんだ。

後から 住職に聞いた所 Lは霊を引き寄せてしまう体質らしい これはLも言ってた事だ。

だから 住職にLさんの事を気をつけて見てなさいと言われたんだ。

以上です