こんばんは!Kです!

この話は短いですが どうぞ。

今回は ある車をТが引き上げてきて 俺達で連休中にレストアした時に起きた話。

Тが運んできたのは K10型 マーチなんだ。

K「うわぁ すげー K10 マーチじゃん! しかも前期!」

M「よくこんなの探してきたな〜」

Т「俺の親戚の家の車庫に眠ってたんだよ いらないって言うから貰ってきた」

と言いながら トラックローダーからマーチを下ろすんだ。

見る限り 車庫の中に置いてあったおかげて ボディはそこまで腐食しておらず ボディは楽そうだった。

エンジンは バッテリーが上がってて 新しいバッテリーに交換して エンジンをかけてみた。

キュルキュル・・・キュルキュル・・・ ボフッ!ボフッ!ガボガボガボ

Т「エンジンはかかるけど キャブがダメだなぁ・・・」

M「キャブ掃除してみるか 俺やるよ」

K「俺はホイール外して 足回り見てみる」

Т「俺は エンジン下ろすよ」

と皆別の仕事を始めたんだ。

Тの油圧ジャッキとウマで車体を上げる。

エアーインパクトで ホイールナットを外してホイールを外したんだ。

K「よし!」

俺は 足回りを確認すると サスペンションがサビて使い物にならない つか全てダメだった。

K「Т 足回りは全てダメだな・・・」

Т「そうか 流用で何とかするよ Kは 足回りをはずしてくれよ」

K「分かった」

俺は 足回りを外し始めた。

エンジンルームの左右にある ナットを2個 合計4個外し全てのボルトを外して引き抜くとガゴンとサスペンションが外れた。

K「終わったぞー」

終わらした俺は Mの元に向かうと Mはキャブをバラして パーツクリーナーで 部品を一つ一つ掃除していた。

K「おっ!大分綺麗になってるな」

M「大分汚れてたわ でも もう少しで終わるよ 後は組めばいいだけだから Kは Тの方を手伝ってくれ」

K「そっか 分かった」

俺は Тのエンジンを下ろすのを手伝ったんだ。

Т「 エンジン小さいから軽いな K 揺れないように抑えててくれ」

K「おう!」

Тは エンジンをゆっくりと上げていく。

手動クレーンみたいな奴で カラカラと上げるんだ。

カラカラカラカラ

すると ゆっくりとエンジンがエンジンルームから出てくる。

俺の生まれる前の車なせいか エンジンが小さかった。

Т「軽い おし!外れた!」

エンジンをエンジン用の台にのせると Mが組み上がったキャブを持ってきた。

M「出来たぞー」

Т「んじゃ エンジンに組んじゃって?」

M「おう!」

そして キャブを組む頃には日が暮れてきたんだ。

暗くなっては作業出来ないので 切り上げで 家の中に入ったんだ。

今日から連休中はТの部屋で寝泊まりする事になっており 汗も流して Тの部屋で晩酌が始まったんだ。

Т「沢山あるから呑んでくれな!俺ちょい つまみ作ってくるから」

と Тは キッチンでつまみを作り始めたんだ。

M「作業後の ビールはうめーなぁ」

K「ビールじゃないけど うめーなぁ」

暫くすると つまみを持ったТが戻ってきたんだ。

Т「お待たせ」

テーブルに料理を置いて 3人で晩酌が始まったんだ。

始まってから 約1時間半くらい過ぎてから 俺達は 明日の作業の確認をしていると マーチが置いてある場所からある音がしたんだよ。

キュルキュル・・・キュルキュル・・・ボォン

K「なんだ?エンジンかかったぞ?」

Т「かかったな・・・でもおかしいぞ?」

M「おかしい マーチはエンジン無いから エンジンなんかかからない・・・」

盗難か?と思ったが俺達は Тに迎えに来て貰ったから 車は無いのだ。

Тのランクルは 家の裏にとめてるから 違う。

ボボボボ・・・

俺は カーテンを開けて マーチを見てみることにした。

カーテンを開けると マーチの運転席に何か居るんだ。

男か女か分からないが シートにもたれかかりピクリとも動かない。

なぜエンジンがないのに アイドリングしてるんだ?。

ボボボボ・・・

Т「いわく付きの車だったのか?」

K「多分そうだろう・・・」

このマーチに乗ってた前のオーナーだったんだろう。

Тは 親戚に電話をするとある情報を聞けたらしい。

Т「最悪な話が出たよ あのマーチの前の所有者の叔母があの車の中で自殺をしたらしいんだ」

M「まじかよ・・・」

K「だったら アレは生きてる人間じゃないな・・・」

俺達は 外に出て マーチの元に向かう。

マーチの目の前に行くと 何事も無かった様に シーンとしていたんだ。

俺はもしやと思い ドアを開けると 車内から排ガスっていうか生ガスの臭いがしたんだ。

K「車の中から 排ガスの臭いがする・・・」

Т「嘘だろ・・・?俺が乗った時そんな臭いしなかった」

M「その亡くなった人が出て同じ事を繰り返してるのか?」

やっぱり有るんだろう 死んだ場所で何度も繰返す事が。

そして 次の日 俺達は急いで組み上げて 走れるくらいまでにし 住職にこの車に残ってる霊を弔ってもらいそれ以降この車に不思議な事は起こらなくなった。

それから そのマーチは Тの家の車庫の端に眠ってるんだ。

以上です。