こんばんは Kです。

今回は 3tS(ショート)のトラックで ある地方の現場に言った時の話。

俺は 今 荷台の短いトラックに乗ってるんだが 現場がバリ狭との事で 俺に白羽の矢が立ったんだ。

車庫から 200キロあり いつもながら前乗りしょうと 前日の夜に出発したんだ。

近くのインターから 高速に乗り現場のある○○県に向う。

道中 暇なのでいつも ピットさんの 怪談朗読を垂れ流しコーヒーを飲みながら走ってた。

K「まったく 遠いんだよ」

愚痴りながら ズンズンと走ってたんだ。

○○サービスエリアで トイレ休憩をして サービスエリアの出口の付近の道路の反対側の土手の上に何かが見えた。

K「ん?人影?」

と思いながら 通り過ぎて 高速に合流したんだ。

そして 気合で 現場の地域の高速のインター出口にたどり着き 下道を走り現場の地図を見ると待機出来そうな場所があったので 途中のコンビニで飯とタバコと飲み物を買い 再び走り出しました。

時間は 2時過ぎ頃で 車通りも少なく快適に走れてたんだ。

そして 現場の付近に着くと 田舎の方で 家も少なく 田んぼと畑と林のがあり ポツポツと平屋の家がある感じだった。

K「はー すんごい田舎だな〜こんな所に新築立てるのかよ 」

と悪態つきつつ 田舎道をトラックで走るんだけど 狭いにも程があり 現場の付近に着くまで 車幅ギリギリの道をゆっくり走るんだ。

K「せめーよちくしょう 車幅ギリギリ」

そして あと 300メートル位先に 現場らしき場所があったんだ。

K「えっと 待機場所は あそこか」

トラックをすこし広めな場所に停めたんだ。

K「やっと着いた それにしても 何も無いなぁ・・・ 仕事はしやすいけどさ」

トラックから周りを見ると 田んぼと山しかないんだ。

K「街灯も少なくて真っ暗だな・・・」

ここら辺に 光と言うと 俺のトラックの車幅灯とポジションだけの光だけだった。

ちなみに 左に田んぼで 右に鬱蒼な林があるんだけど 車幅灯で周りがボワッとあかるくなる。

K「消しても怖いし 付けてても怖いな・・・ まあいいや 飯を食おうか」

ルームランプを付けて買ってきた 弁当とお茶を取り出して 食べたんだ。

食べ終わり ゴミをまとめて助手席の足元に置いて タバコに火を付ける(電子タバコや葉たばこを交互に吸ってました)

それで ふぅーっと煙を吐いて 食後の一服をしてると 外から 何かが向かってくる音がするんだ。

ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・ザッ・・・

K「なんだ?足音?誰かがこっちに来てる?」

サイドミラーを見るが脇だけ照らしてるせいか 後方は暗闇で何も見えない 。

俺はギアをバックにして バックモニターを見る事にしたんだ。

この車は狭い所に良く行くから 後方確認出来るように バックモニターが着いてるんだ。

バックにギアを入れるとピッ!ピッ!とバック音がして 画面に後方の風景が映った。

画面を見ると 何も居なく ただ風に揺れてる草木だけだった。

K「何だったんだ? 今の足音は?何も歩いてないな?」

この時間に歩いてる人が居るのか?と不思議に思ったが ギアをニュートラルに戻して エンジンを切ったんだ。

眠気が襲ってきて 横になる事にし 寝に入ったんだけど 恐怖はここからだった。

ふうっと 眠りに入るか入らないかの所で 外からガヤガヤと人の声がしたんだ。

ガヤガヤ・・・ガヤガヤ・・・

K「んん?なんだよ?」

そのうるささに俺は目が覚め覚めてしまったんだ。

ガヤガヤ・・・ガヤガヤ・・・

K「沢山の人が話してるみたいな・・・ここの居るのがダメだったのか?」

車を降りて 周りを見てみるとやっぱり何も居ないんだ。

K「おかしいなぁ まさかなぁ・・・」

ここまで来て 俺は人間では無いもを見てしまうのかと気持ちが沈んでしまった。

トラックに戻ると またガヤガヤするんだよ。

K「また聞こえる・・・」

トラックから 降りると 静かになる 乗るとガヤガヤする 何なんだこれはと思い 左を見ると びっくりしたんだ。

K「あ・・・れ? おかしいぞ?」

さっきまでは 左は田んぼだったのに 何故か 墓になってるんだ。

K「田んぼだと思ってたのに なんで墓なんだ?」

おかしいだろ!到着した時には 田んぼと林だったのに何故 田んぼが墓になってるんだよと恐怖が押し寄せてきた。

K「それにさっきのガヤガヤはなんだよ・・・」

墓の方を見ると ボワッと俗に言う火の玉が数個浮いてるんだ。

その火の玉は ふわふわと墓の周りを飛んでると思ったところ 数人の透き通った人達が現れたんだ。

K「うわぁ!」

その人達が ゆっくりとこちらに向かってくるんだ。

1人は身体の関節という関節が変な方向に向いてる人とか 頭が割れてる人 腐って半分骨になってる人達がよってくるのだ。

K「うっ やばい これはやばい!」

俺は急いでカギを回してエンジンをかけた。

キュルキュル!ブウン!

K「かかった!」

急いで前進してそこから離れたんだ。

道が狭いがそんなことを言ってられる場合ではなくて アクセルを踏み込んだ。

現場を通り越して 広い国道に出て コンビニに入ったんだ。

K「はぁ・・・明るくなるまでここに居よう・・・」

そして 俺は夜をコンビニで明かした。

これ以降 少し離れてても コンビニで寝るようにしてるんだ。

明るくなってから 現場に行き 昨日待機してた場所に来ると 俺は驚愕した。

K「あれ?おかしいだろ?!」

その場所を見ると 墓なんて無かったんだ。

あるのは田んぼと林だけ 昨日見た墓なんてなんにも無かった。

この現実に困惑してると ちょうど 散歩してるおじさんがあるいてきたんだ。

俺は そのおじさんに話しかけた。

聞くには そこは昔墓があって 今は山の上に有ると聞いたんだ。

何故墓を移動させたかは 聞かなかったっていうか聞けなかった。

そんなこんなで 現場に荷物を下ろして その県から離れたんだ。

夜の地方での待機は怖い。

以上です