こんばんは!Kです!

今回は ちょっと違う話をします 小さな命でも大事にしないといけないなって言う体験です。

ある湖で 俺 M T とТの親父さんと親父さんの趣味のヘラ釣りに行った時の話。

俺達は 釣りなら何でもやり ヘラ釣りは今もやってる釣りなんだ。

バス釣りより 頻繁にやってる釣りだ。

そこで 俺がやってしまった事で少しだけ怖い?体験をしてしまったんだ。

○○湖の岸に4人等間隔で 釣りをする準備をする。

浮きと餌の硬さ柔らかさを調整して 4人で 水面に糸を垂らす。

この釣りは知ってる人なら分かるが大体 1発では釣れない。

何度も同じポイントに投げ ヘラブナという魚を寄せなければ中々釣れないんだ。

何度も投げて 餌を落として待つ。

待ってる間 iQOSを吸い 浮きの動きに集中してた。

K「たまにはこう言う釣りもいいなぁ」

Т「この釣りは奥が深いからな ふぅー」

Тは 煙を吐きながら そう言う この釣りは本当に奥が深い。

すると Тの親父さんの浮きに当たりが出た。

ツン・・・ツン・・・

親父「きたきた でも渋い当たりだよ」

すると 浮きが すぅーっと沈んだ時 親父さんが ピシッと竿を鳴らしながら 合わせると 魚が走り出す。

親父「まぁまぁな 引きだな」

M「一発目は 親父さんかぁ」

Т「なんだよ 親父かよ」

K「おっ!俺にもきた」

俺の浮きは さっきの親父さんとは違う動きだった

ツンツンが無く いきなりスっと浮きが沈んだんだ。

ピッ!と合わせると物凄い引きなのだ。

グイグイ持ってかれる でも直ぐに疲れるを繰り返す。

K「ちえっ ヘラじゃない」

Т「あっはっは ナマズか鯉じゃね?」

確かに この引きは ヘラブナの引きではなく 鯉でもない 中等半端な引きなのだ。

道糸が切れない様に竿を魚の動きに合わせて動かす。

針にかかった魚はそこまで 根性がなかったらしく 直ぐに水面に顔を出したんだ。

K「ナマズだ・・・ 」

Т「ナマズかぁ そのナマズ リリース禁止だから 放すなよ 」

俺は ナマズを後ろに 投げました。

これがいけなかった ナマズは コンクリートの熱さにビックリしたのか ビチビチと跳ねてたんだ。

帰り際に ナマズを見るとピクリとも動かなくなってて 既に死んでたんだ。

俺達はそんな事を気にせず 帰り支度をして帰ったんだ。

その日の夜 俺は釣りの疲れからか 直ぐに寝てしまった。

布団の中で ウトウトとしてると ある音が聞こえてきたんだよ。

ビチビチってさ 魚が陸で跳ねる音。

K「ん? 何だ?」

ビチ・・・ビチ・・・ビチ・・・

俺は 目だけで周りを見渡すと 俺の足元で 魚らしき影が跳ねてるんだ。

K「魚?えっ?何で?」

ビチ・・・ビチ・・・ピタッ

俺がその存在に気づくと その魚らしき影は ピタリと跳ねるのをやめ 俺を見てる気がしたんだ。

そして その影が少しづつ大きくなってる気がした。

K「えっ・・・デカくなってる気がする」

有り得ないと思い 目を擦って 再び見ると もうそこには居なかったんだ。

K「なんだったんだ・・・?今の・・・」

身体中変な汗をかき 体がベトベトしていて気持ち悪くてシャワーを浴びたくなったんだ。

K「身体がベトベトだ・・・シャワー浴びてこよ」

布団から出て バスタオルを掴み 風呂場のドアを開けると浴室の中から有り得ない音がするんだ。

バシャバシャバシャバシャ!

分かるかな 浅い水辺を魚が勢いよく泳ぐ時の音。

それが 浴室の中でするんだよ。

バシャバシャ!バシャバシャ!

K「どういう事だよ・・・」

掴んでたバスタオルを床に落として固まってしまったんだ。

浴室の中ではバシャバシャ!と行ったり来たりを繰り返してるような音がする。

俺は 後ずさりしながら ドアを閉めたんだ。

K「何なんだよ・・・俺が何をしたんだ」

シャワーを浴びるのを諦めて部屋に戻ることにしたんだ。

K「魚に恨まれる事を俺がしたんだろか・・・?」

そして 俺は布団に入って 無理矢理眠りについたんだ。

そして 次の日 ベタベタな身体を洗い流そうと 風呂場に向かったんだ。

浴室のドアを開けると ぷーんと魚の腐ったような臭いが充満してるんだ。

K「うっ!!」

余りの臭さに 風呂場の横のトイレに駆け込み吐いてしまった。

K「うぅ・・・何だ?今の臭い?」

はぁはぁと荒くなった呼吸を整えて 再び浴室の前に立つと さっきの臭いが無くなってたんだ。

K「あれ?あんなに臭かったのに なぜ?」

浴室の中は 普段通りだったんだ。

シャワーを浴びて 今日は仕事休みなので 部屋でまったりしてたんだ。

そしたら 突然スマホがなったんだ。

ピリリ!ピリリ!

K「ん?誰だ?」

スマホを取り 画面を見ると Тからだった。

電話に出ると すこし焦ったような声色のТだった。

K「どうした?」

Т「K!昨日の夜 なにかなかったか!?」

K「あったよ」

俺は Тに昨日の夜に起きた事を話すと Тも同じ体験をしてたんだ。

Т「Kもか 親父もMも同じ事になってんだ」

K「まじか・・・」

Т「寝ようとしたら 魚が跳ねる音がするし 風呂入ろうと思ったら 魚の腐った臭いするし 何なんだ?一体?」

K「俺達なにか 魚にしたか?」

と Тに投げかけると Тはこう言ったんだ。

Т「多分だけど この前 ヘラ釣りの時だと思う」

K「ヘラ釣り?まさか あのナマズか?」

Т「多分そうだろう・・・」

あのナマズが化けてでたのか?と思ってゾッとしたんだが このままではいけないと 俺はТに提案したんだ。

K「もし あのナマズが原因なら 弔ってやらないか?」

Т「だな そうするか 親父とMにも伝えとくから あの場所に集合な?」

K「分かった また後で」

と言い 電話を終了して 今度は住職に電話したんだ。

トゥルルルル・・・ピッ

住職「どうしたの?Kさん?」

K「あの 教えて欲しい事が有りまして」

俺は 全てを話して どうしたら良いか聞くんだ。

住職は その亡骸を丁寧に土の中に埋めて 花を添えて手を合わせなさいと言ったんだ。

それと すこし怒られたんだ。

K「分かりました」

住職「それと 魚といえど 命なんだから 無下に扱ってはダメよ? いくら 放すの禁止されてても 貴方と同じ命で 痛くても苦しくても 私達と違って訴えられないのよ?もう少し考えなさい」

と住職の説教を聞き 俺は 申し訳ない事をしたなと思い 電話を終了して あの場所に向かったんだ。

その釣り場に着くと 既に Т Тの親父さん Mが待っていた。

車から降り 坂を下って 平らな場所まで行くと Т達が囲んでる真ん中に 朽ち果てたナマズが居たんだ。

身体中腐り 虫や鳥に食べられ見るも無残な姿だった。

K「酷いことになってる」

Т「この暑さだから もう半分骨になってる」

M「早く埋めてあげよ?」

俺は 親父さんから ビニール手袋を貰い 朽ち果てたナマズを持ち 穴を掘りそこにナマズを入れ土を掛けて そこらに咲いていた 花をたむけ 手を合わせたんだ。

そしたらその後 跳ねる音も 浴室で泳ぐ音も 臭いも無くなったんだ。

人間が勝手に決めたルールで 小さな命に酷いことをするのは どうかと思うが 俺達が言ったところで変わるわけもなく お手上げ状態だった。

だから 俺達は 釣れたら逃がすか 食べる事にしたんだよ。

案外ナマズって美味いんだ まぁ 普通の人は食べるとかしないだろうけど 美味しいんだ。

以上です。