こんばんは!Kです!

今回は Iが出勤時に遭遇した交通事故から始まった話を書こうと思う。

日にちとか詳しい事は書けないので許してくれ。

この件は Iがショックを受けて 書く事を許してくれてなかったので書かなかったが 許しをくれたので書こうと思う。

ある日 Iがパニクって電話してきたんだ。

I「K! 目の前に人が降ってきた!」

K「はい??どういう事?」

いきなりそんな事を言われたもんだから 俺の頭が理解出来てなかった。

Iを少し落ち着かせて 話を聞くと こんな事があったらしい。

会社への通勤時 ある信号で信号待をしてたんだ。

Iの前には 赤い乗用車が右ウインカーを出して右に曲がろうとしてたらしい。

K「それで?どうなったの?」

I「前の赤い乗用車が転回禁止の場所で転回し始めたのよ」

K「うん その乗用車だめだね」

I「そしたらね 反対車線からもの凄いスピードで走ってくる バイクが居たのよ」

K「ああ なるほど・・・」

俺は その後何が起きたか分かってしまった。

I「私が赤い乗用車に何やってんだと思ってた瞬間に 転回してる乗用車の横にバイクが激突したの」

ガシャーン!!って衝撃音がして Iは固まってしまったらしい。

I曰く激突した直後 ライダーが舞い上がってこっちに飛んできたんだって。

I「うあっ!」

小さな悲鳴を上げると ライダーは Iの車の目の前に落ちた。

I「飛んでくる時の顔と 落ちた後の顔が違いすぎて・・・」

K「ああ・・・顔を見ちゃったのか・・・」

俺は 落ち込む Iのそばに居なくてはと 出かける準備 電話しながら 始めた。

ちょうど明日は 日曜日でIの家に泊まりに行く事にしたんだ。

K「今から行くからさ 一人でいるよりはいいと思うよ」

I「そうしてくれると助かるよ・・・」

K「すぐ行くから待っててね」

と言い 俺は電話を切って 車の鍵をとり 車に乗りIの家に向かったんだ。

しばらく走り Iの住んでるアパートが見えてきた。

俺の分の契約駐車場に車を停めて Iの部屋に向かったんだ。

階段を カッカッカッと登り Iの部屋の前に立ちチャイムを押す。

ピンポーーン

ドアの向こうから 足音が聞こえてきて カチャっとロックを外す音がして ドアが開いた。

気の強いIの表情は 曇っていて元気がなかったんだ。

俺は 部屋に上がり Iと話をしたんだ。

話はここから 始まるんだ。

話を始める前に 俺はIの好きなカフェオレを作って 飲みながら話したんだ。

Iは 少しづつ落ち着いて来たようで 何時ものIに戻った。

I「話を聞いてくれてありがとう 少し落ち着いたよ」

K「それなら良かった そろそろ寝ようか?」

I「そうだね 今日は疲れちゃった」

そう言うと Iは ベッドに入り込んだ 俺もその横に入ったんだ。

K「おやすみ」

I「うん おやすみ」

そして Iは目を閉じて すぅすぅ寝息を立て始めた。

俺も目を閉じて 寝ようとした時だった。

俺の耳に ある音が聞こえたんだ。

フォオオオオ!! キキィー!!ガシャン!!

えらい近い場所で 例えば俺の部屋の前で事故った感じだったんだ

その音で 俺とIはガバッと上半身を起こしたんだ。

K「なんだぁ!?事故か?」

I「これって・・・」

Iの表情が固まるのが見て取れた。

それに何かに怯える様に ブルブルと震えてるんだ。

あのIがここまで 怯えるのは初めて見たんだ。

K「どうしたの?」

I「この音・・・あの時と同じ・・・」

K「マジで? ちょっと外見てみる」

俺は 立ち上がりカーテンを開けると 目の前の道路は事故どころか 車すら走って無かった。

首を傾げながらカーテンを閉めて Iの横に戻る。

K「何も無かった・・・あの事故をする音は何だったんだろ・・・」

明らかに 家のすぐ前で事故をする音だったんだけど。

I「やっぱり・・・ あの事故と同じだ・・・目をつけられたみたい」

K「目をつけられたって・・・あの事故のライダーにか?」

Iは 何も言わずにコクンと頷いたんだ。

それから 暫くして 何も無かったから再び横になったんだ。

それから 時間が過ぎてったその時だった。

フォオオオオ!!キキィー!!ガチャン!!

再び バイクの音 急ブレーキ音 衝突音がしたんだ。

一回目と同じ音量なんだ 。

I「また・・・」

K「何がしたいんだ?」

俺達には何も危害を加える気は無いのか ただ 事故の再現をずっと外でしてるだけなんだ。

それだけなら 良かったんだけど日に日に俺達に接触してきたんだ。

最初は 事故の再現だった 時間が経つに連れ 俺達の前に現れる様になった。

ズダボロな格好で 立ってることもあった。

それが分かったのは 俺とIが 夜 コンビニに買い物に行って帰ってきた時だった。

商品が入ったビニール袋を 両手に下げ 話しながら歩いてると Iが急に真正面を凝視してるんだ。

俺も Iが見てる方を見てみたら 電柱の影にズダボロなジャケットにジーパン 傷だらけのヘルメットを身につけた人が 見てたんだ。

I「あそこに 例のヤツが 居る・・・」

K「居るな・・・明らかに生きてる人間じゃないよな・・・」

I「あの時の格好とそっくり ヘルメットの色もジャケットの色も」

俺達は 足早にそれの横を通り過ぎようとしたんだ。

通り過ぎる時 電柱の影に居るヘルメットがじっと俺達を見てるんだ。

とすれ違う時 ゾクッと寒気が走った。

だが俺達は 無視して どんどん歩いてく。

後ろから 物凄く見られてるのが感じられるくらいだった。

I「振り向いちゃダメだからね」

K「分かってる」

後ろを見ない様に真っ直ぐ見て歩いてるんだが しばらく歩いた公園の電柱の影にまた 立ってこちらを見てるんだ。

K「うわぁ・・・またあそこに居る」

I「私達に何をしたいんだろう?」

さっき居た電柱から 瞬間移動で来たのか? 明らかに生きてる人間ではない事が確証された。

だけど その霊は何もする訳でもなく 俺達を見てるだけだった。

その後 暫く夜道を歩いたり部屋のカーテンを開けるとそのライダーの霊が居る事が多かったが ある時から忽然と現れなくなったんだ。

成仏したのか それとも俺達が相手にしないものだから 諦めたのか どうなんだろうか?。

それは そのライダーの霊しか分からない事。

以上です。。