ダダダダダダダダ・・・

走ってる最中 チラッと後ろを振り向くと 暗い闇の向こう 何かがゆっくり歩いてくるんだ。

その歩き方が独特で 頭をカクカク動かしながら向かって来る。

それを例えると んー 某アニメ映画の 森の妖精のあの頭の動きと言った方がわかりやすいか?。

それが 俺達に向かって歩いてくる。

M「この先は 連絡通路だから 外に出られるはず!」

廊下の端までたどり着くと 両開きのドアのノブを回して開けると ガチャっと音がなり 開いたんだ。

M「開いた!」

Mが勢いよく 開けると 体育館へと続く連絡通路が伸びていたんだ。

校舎から出て 車のある正門に向かおうとした時に 俺とIはおかしい事に気づいたんだ。

K「あれ? こんな感じだったっけ?」

I「おかしいわね・・・」

M「取り敢えず 正門に行こうぜ!!」

俺は違和感を拭え無かったが 正門に走ったんだ。

息を切らせながら 暗い中を走ったんだ。

走ったんだけど 正門が無いんだ・・・。

あるのは ただの土の壁だったんだ。

M「えっ・・・ここ正門じゃ・・・」

I「多分 ここ空間だけ 現実の世界とは違うのかも・・・だって あそこ見てみて?」

Iが 指を指す方を見ると グラウンドに 子供が 数人遊んでるんだ。

それをじっくり見ていると 明らかにおかしいことが何個もあったんだ。

その子供達は 身体の部位が1箇所無いんだ。

首が無いもの 片腕が無いもの 足がないものが ワラワラとグラウンドで遊んでる。

1人の子供が真ん中に目を隠ししゃがんで その周りを残りの子供達がクルクル回るんだ。

くるくる回りながら 子供達が歌うんだ。

か〜ご〜め〜か〜ご〜め〜

そんな歌を歌いながら くるくる回る。

つ〜るとか〜めがす〜べった〜うしろのしょうめんだ〜れ〜

とくるくる楽しそうにあそんでるんだ。

俺達は その子供達に気づかれないように ゆっくりと歩を進める。