こんばんわ!Kです!
あれは確か俺達が25歳の時 普通自動二輪の免許を取り 単車で夜に 走りに行った時の話。
いつもの3人 俺 M Tは一緒に教習所に通い 免許を取ったんだ。
俺とMは 原付で攻めてたりしてたけど 400ccは未体験で ワクワクしてたんだよ。
欲しかったバイクがあり マイナーなバイクなんだけど SUZUKIの RF400って奴。
Mは HONDAのCBR400RRで Tは HONDAのCB400SFを買ったんだ。
3台が納車されてからの週末の夜だった Tが○○池に行かないか?と誘ってきた。
○○池の周りは 車道になっており コーナーもあり 原付初めて乗った時は練習場になってたんだ。
それで 夜の10時に1時間くらい走ろうかとなり集合する事になったんだ。
車庫から 単車を引っ張り出して 跨ってエンジンをかけたんだ。
キュルル・・・フォン!フォォン!!
K「ああ やっぱり良い音だ 流石 SUZUKIの4発だ」
おニューで買った フルフェイスヘルメットを被り クラッチを握り ギアを1速に入れて スロットルを開けて走り出したんだ。
フォォン!フォォオオオオン!!
高回転まで 回すと 音が甲高くなる コレがまた気持ちいいんだ。
原付には無い 加速感 サウンド 集合場所に行くまで十分に楽しんだ。
K「あいつら もう来てるかな?」
と思いつつ スロットルを開ける。
タコメーター レッドゾーンまで回したんだ。
K「すんげー加速!」
楽しみながら 県道を走りに 交差点を右に曲がり ○○池の駐車場に入ったんだ。
駐車場に単車を停めると まだ 来てなかったんだ。
エンジンを切り 単車から降りて 縁石に腰掛けて ポケットから タバコを取り出し 火をつける。
キィン! シュッ・・・ボッ・・・ジジッ
ふうーっと煙を吐き出すと 真っ暗な空へ 煙が登る。
K「あいつら遅刻だぞ・・・全く」
タバコが吸い終わる頃くらいに 遠くから 2台の単車の音がこちらに来るのが分かった。
カォオオオオン!
フォオオオオオン!
やっと来たかと タバコを消して 携帯灰皿に捨てて タバコ ライター 携帯灰皿をポケットにしまった。
そして 2台のヘッドライトが 駐車場に入ってきた。
2台の単車は 俺の単車の横に停まった。
2人は ヘルメットを取りながら すまん!と言い単車を降りた。
K「遅いぞー」
M「すまん 俺のCBRがエンジンかからなくなってさ」
T「直してたら時間くった」
K「そうなのか プラグがダメだったのか?それともキャブ?」
そう聞くと Mはうーんと考え込んでこういった。
M「プラグもキャブも全部オーバーホールして 新しくしたんだけどなぁ・・・」
T「俺もその時いたから 新品なのは確実だよ」
暫く不調の原因を話してたが 分からず そのまま走る事にしたんだ。
M「ここまで 来るのに 快調だったから 大丈夫だろ?走ろーぜ?」
K「ああ」
俺達は 走る準備をして 単車に跨り エンジンをかける。
3台の単車が 咆哮を上げた。
それで 3人つるんで 駐車場から出たんだ。
車道に出ると TのCBが前へ出たんだ。
フォオオオオオン!
俺達も負けじと スロットルを開けて 追いつく。
K「Tめちゃくちゃかっ飛ばすな」
この池の周りはヘアピンコーナーもS字コーナーも有るし 長めのストレートもあって走って楽しい所なんだ。
3台が ヘアピンコーナーに差し掛かり 減速して車体を寝かせて 曲がっていく。
立ち上がりは CBRが早くトップに躍り出て加速していく。
フォオオオオオン!!オン!フォアアアア!!
その時だった うちらが短いストレートからのS字コーナーを抜けた所で 後ろから追いかけて来るヘッドライトが見えたんだ。
K「ん?後ろから物凄いスピードで追い上げてくるぞ? 白バイ?」
後ろから来る 単車は2スト独特の甲高いサウンドを奏でながら来る。
ブァビィィンンンンン!!
3台がフルスロットルでストレートを走ってる時 全開で走ってるにも関わらず 俺達の横を物凄いスピードで追い抜くバイクが居たんだ。
チラッと横に目をやると マッハIIIだったんだ。
白煙を吹きながら俺達を追い抜いた。
K「んっ?あのマッハ どこかで見たな・・・ってまじかっ!?」
俺は焦って 前のTとMにパッシングして 元いた駐車場に戻ったんだ。
T「どうしたんだ?何かあったのか?っていうか さっきのマッハ バカっ速だったな」
M「真紅のマッハだろ?走ってるの有り得ないだろ・・・」
T「なんの話だよ?」
K「だよな・・・確か高校生の時に噂になってた単車だよな たしか持ち主は・・・」
M「事故で死んだって聞いたぞ? 」
T「そんな筈ないだろ? ハッキリくっきり見えたしな」
そう言うTをほっといて 俺は過去の記憶を思い出してた。
俺の記憶が正しければ あの真紅のマッハは 俺とMが高校生の時に 夜中走ってて 落ち葉を踏んだらしく滑って転倒し でライダーも単車も道路を滑っていき ライダーは 木に激突し首の骨を折って即死だったらしい。
そのマッハが何故 俺達を抜き去ったのか 大破して走れる状態じゃ無いのに・・・まさか この世のものじゃないものと この世の物じゃなくなった単車が現れたのか?。
K「ここで死んだのか? あのライダーは・・・?」
T「お前ら 気にしすぎなんだよ 偶然 同じバイクで塗装も同じ感じのに乗ってただけだろ?」
K「そう言われるとなぁ でもなぁ・・・」
M「今度はゆっくり走って 追い抜いていったら追いかけてみないか?」
T「それいいな!」
そんなこんなで 再び池の周りを走る事になったんだ。
駐車場を出て 先頭T真ん中にMその後ろに俺と言う並びで出発したんだ。
今度は飛ばさず法定速度てゆっくり走るんだ。
3台縦に並び ヘアピンを抜け 少しのストレートからのS字コーナーを抜けた時だ 再び 後ろからヘッドライトが追いかけてきた。
また同じ場所で来たと思い 前を走る MとTにパッシングすると 2人共 片手を上げた。
そして その単車が俺達を抜きにかかった ふと見るとやっぱり あの真紅のマッハだった。
甲高い2ストサウンドを奏でながらから抜かしにかかる。
ブァビィィンンンンン!!
さっきは呆気に取られてたけど 今回は分かってるから 俺達もスロットル全開にしたんだ。
フォアアアアアアアアア!!
カオァアアアアアアアアア!!
3台の単車は 長いストレートに入った時 前を走る マッハを捉えた。
K「追いついた!」
その時 マッハはギアを1速落としてフルスロットルで 白煙を俺達に浴びせたんだ。
補足としてマッハは リードバルブが開くと 物凄い白煙を出すんだ。
K「ゲホゲホ・・・」
堪らず俺たちは ブレーキ掛けた。
単車が止まって 煙が無くなって俺達は唖然としたんだ。
前を走ってたマッハが忽然と姿を消した。
唖然としていた俺達の中で最初に口を開いたのは 信じてなかった Tだった。
T「あの短時間で 俺達の前から走り去る事は不可だ・・・」
M「リッターバイクでも無理だ・・・」
K「って事は あの単車に乗ってたのは 生きてる人間じゃないんだな・・・」
それから その日はもう走る気無くなって 帰る事にしたんだ。
次の日何だけど仕事帰りに 車で 昨日 マッハが消えた場所に行くと 木の根っこの所に 花と飲み物やお菓子が供えられた場所があったんだ。
あのライダーは ここで亡くなったのか・・・。
死んでも走りたくて走りたくて 出てきたのか?
そんな風に考えながら 俺は買ってきていた 缶コーヒーを供えて手を合わせたんだ。
このマッハの話は まだ終わってはいなかったんだ。
この話は また今度話しましょうか・・・。
ではまた・・・以上です。
あれは確か俺達が25歳の時 普通自動二輪の免許を取り 単車で夜に 走りに行った時の話。
いつもの3人 俺 M Tは一緒に教習所に通い 免許を取ったんだ。
俺とMは 原付で攻めてたりしてたけど 400ccは未体験で ワクワクしてたんだよ。
欲しかったバイクがあり マイナーなバイクなんだけど SUZUKIの RF400って奴。
Mは HONDAのCBR400RRで Tは HONDAのCB400SFを買ったんだ。
3台が納車されてからの週末の夜だった Tが○○池に行かないか?と誘ってきた。
○○池の周りは 車道になっており コーナーもあり 原付初めて乗った時は練習場になってたんだ。
それで 夜の10時に1時間くらい走ろうかとなり集合する事になったんだ。
車庫から 単車を引っ張り出して 跨ってエンジンをかけたんだ。
キュルル・・・フォン!フォォン!!
K「ああ やっぱり良い音だ 流石 SUZUKIの4発だ」
おニューで買った フルフェイスヘルメットを被り クラッチを握り ギアを1速に入れて スロットルを開けて走り出したんだ。
フォォン!フォォオオオオン!!
高回転まで 回すと 音が甲高くなる コレがまた気持ちいいんだ。
原付には無い 加速感 サウンド 集合場所に行くまで十分に楽しんだ。
K「あいつら もう来てるかな?」
と思いつつ スロットルを開ける。
タコメーター レッドゾーンまで回したんだ。
K「すんげー加速!」
楽しみながら 県道を走りに 交差点を右に曲がり ○○池の駐車場に入ったんだ。
駐車場に単車を停めると まだ 来てなかったんだ。
エンジンを切り 単車から降りて 縁石に腰掛けて ポケットから タバコを取り出し 火をつける。
キィン! シュッ・・・ボッ・・・ジジッ
ふうーっと煙を吐き出すと 真っ暗な空へ 煙が登る。
K「あいつら遅刻だぞ・・・全く」
タバコが吸い終わる頃くらいに 遠くから 2台の単車の音がこちらに来るのが分かった。
カォオオオオン!
フォオオオオオン!
やっと来たかと タバコを消して 携帯灰皿に捨てて タバコ ライター 携帯灰皿をポケットにしまった。
そして 2台のヘッドライトが 駐車場に入ってきた。
2台の単車は 俺の単車の横に停まった。
2人は ヘルメットを取りながら すまん!と言い単車を降りた。
K「遅いぞー」
M「すまん 俺のCBRがエンジンかからなくなってさ」
T「直してたら時間くった」
K「そうなのか プラグがダメだったのか?それともキャブ?」
そう聞くと Mはうーんと考え込んでこういった。
M「プラグもキャブも全部オーバーホールして 新しくしたんだけどなぁ・・・」
T「俺もその時いたから 新品なのは確実だよ」
暫く不調の原因を話してたが 分からず そのまま走る事にしたんだ。
M「ここまで 来るのに 快調だったから 大丈夫だろ?走ろーぜ?」
K「ああ」
俺達は 走る準備をして 単車に跨り エンジンをかける。
3台の単車が 咆哮を上げた。
それで 3人つるんで 駐車場から出たんだ。
車道に出ると TのCBが前へ出たんだ。
フォオオオオオン!
俺達も負けじと スロットルを開けて 追いつく。
K「Tめちゃくちゃかっ飛ばすな」
この池の周りはヘアピンコーナーもS字コーナーも有るし 長めのストレートもあって走って楽しい所なんだ。
3台が ヘアピンコーナーに差し掛かり 減速して車体を寝かせて 曲がっていく。
立ち上がりは CBRが早くトップに躍り出て加速していく。
フォオオオオオン!!オン!フォアアアア!!
その時だった うちらが短いストレートからのS字コーナーを抜けた所で 後ろから追いかけて来るヘッドライトが見えたんだ。
K「ん?後ろから物凄いスピードで追い上げてくるぞ? 白バイ?」
後ろから来る 単車は2スト独特の甲高いサウンドを奏でながら来る。
ブァビィィンンンンン!!
3台がフルスロットルでストレートを走ってる時 全開で走ってるにも関わらず 俺達の横を物凄いスピードで追い抜くバイクが居たんだ。
チラッと横に目をやると マッハIIIだったんだ。
白煙を吹きながら俺達を追い抜いた。
K「んっ?あのマッハ どこかで見たな・・・ってまじかっ!?」
俺は焦って 前のTとMにパッシングして 元いた駐車場に戻ったんだ。
T「どうしたんだ?何かあったのか?っていうか さっきのマッハ バカっ速だったな」
M「真紅のマッハだろ?走ってるの有り得ないだろ・・・」
T「なんの話だよ?」
K「だよな・・・確か高校生の時に噂になってた単車だよな たしか持ち主は・・・」
M「事故で死んだって聞いたぞ? 」
T「そんな筈ないだろ? ハッキリくっきり見えたしな」
そう言うTをほっといて 俺は過去の記憶を思い出してた。
俺の記憶が正しければ あの真紅のマッハは 俺とMが高校生の時に 夜中走ってて 落ち葉を踏んだらしく滑って転倒し でライダーも単車も道路を滑っていき ライダーは 木に激突し首の骨を折って即死だったらしい。
そのマッハが何故 俺達を抜き去ったのか 大破して走れる状態じゃ無いのに・・・まさか この世のものじゃないものと この世の物じゃなくなった単車が現れたのか?。
K「ここで死んだのか? あのライダーは・・・?」
T「お前ら 気にしすぎなんだよ 偶然 同じバイクで塗装も同じ感じのに乗ってただけだろ?」
K「そう言われるとなぁ でもなぁ・・・」
M「今度はゆっくり走って 追い抜いていったら追いかけてみないか?」
T「それいいな!」
そんなこんなで 再び池の周りを走る事になったんだ。
駐車場を出て 先頭T真ん中にMその後ろに俺と言う並びで出発したんだ。
今度は飛ばさず法定速度てゆっくり走るんだ。
3台縦に並び ヘアピンを抜け 少しのストレートからのS字コーナーを抜けた時だ 再び 後ろからヘッドライトが追いかけてきた。
また同じ場所で来たと思い 前を走る MとTにパッシングすると 2人共 片手を上げた。
そして その単車が俺達を抜きにかかった ふと見るとやっぱり あの真紅のマッハだった。
甲高い2ストサウンドを奏でながらから抜かしにかかる。
ブァビィィンンンンン!!
さっきは呆気に取られてたけど 今回は分かってるから 俺達もスロットル全開にしたんだ。
フォアアアアアアアアア!!
カオァアアアアアアアアア!!
3台の単車は 長いストレートに入った時 前を走る マッハを捉えた。
K「追いついた!」
その時 マッハはギアを1速落としてフルスロットルで 白煙を俺達に浴びせたんだ。
補足としてマッハは リードバルブが開くと 物凄い白煙を出すんだ。
K「ゲホゲホ・・・」
堪らず俺たちは ブレーキ掛けた。
単車が止まって 煙が無くなって俺達は唖然としたんだ。
前を走ってたマッハが忽然と姿を消した。
唖然としていた俺達の中で最初に口を開いたのは 信じてなかった Tだった。
T「あの短時間で 俺達の前から走り去る事は不可だ・・・」
M「リッターバイクでも無理だ・・・」
K「って事は あの単車に乗ってたのは 生きてる人間じゃないんだな・・・」
それから その日はもう走る気無くなって 帰る事にしたんだ。
次の日何だけど仕事帰りに 車で 昨日 マッハが消えた場所に行くと 木の根っこの所に 花と飲み物やお菓子が供えられた場所があったんだ。
あのライダーは ここで亡くなったのか・・・。
死んでも走りたくて走りたくて 出てきたのか?
そんな風に考えながら 俺は買ってきていた 缶コーヒーを供えて手を合わせたんだ。
このマッハの話は まだ終わってはいなかったんだ。
この話は また今度話しましょうか・・・。
ではまた・・・以上です。

