こんばんは!Kです。

今回の話は ドリフトしに〇〇峠に遠征に言った時の話です。

俺とMとТは 一時期ドリフトにハマっており 泊まりがけで 〇〇峠に走りに行ったんだ。

日中に 高速に乗り つるんで目的地の県まで走っていった。

その目的地の県付近になると 風景が綺麗で楽しんで走れたんだ。

因みに 3人の車を紹介しとくかぁ。

俺は シルビア Mはローレル Тは 180SXなんだ(分からない方は調べて見てください)。

んで その3台でゆっくり景色を見ながら走った。

暫く走ると 遠征先の〇〇峠の入口に着いた。

中々楽しそうな峠で 路面もキチンと整備されてるようで 道路の破損が少なかった。

俺達は 少し登った所にある駐車場で今後のことを決める事にして コーヒーを買い 話し始めたんだ。

K 「なかなか楽しそうな峠だな」

Т「路面も平で流しやすい」

M 「コーナーもいい感じに連続してるから 夜が楽しみだな」

K 「道路は綺麗なんだけど 1箇所 ボコボコになってるガードレールなかったか?」

Т 「あんな緩やかなコーナーで事故が多いのか?」

俺は 登ってくる途中に明らかにここで事故が何回も起きてるんだろうコーナーの事が気になってた。

MとТも 気になるっ言っていた。

そんな話をしてると 駐車場に入ってくる1台のスポーツカー来たんだ。

ガォン!ボボボボ

その車は セフィーロってクルマで Mのローレルと同等の車だ。

そのセフィーロのウインドウが開き 俺達と歳が近そうな男が話しかけてきた。

男 「君達 他県の人?」

K 「そうですが?」

男 「この峠は走らない方が良いよ」

この男は何を言うかと 俺達は思っていた。

K「何で走ったらダメなんです?」

男 「出るんだよ ここ」

Т「出る?何が?」

男 「霊だよ この峠で何人も死んでるんだ 生きてた奴から聞くには 走ってる最中にいきなりハンドル取られる んで スピン そして事故る しかも同じコーナーでさ 来る時 1個所 ガードレールがボコボコになってる場所なかった?」

と 男は俺達にそんな事を言ったんだ。

K「確かに ボコボコになったガードレールは見たよ」

男 「そこだよ 何年か前に ドリフトしてる車が操作を誤り 若い女性に衝突して殺してしまったんだ それから その若い女性の呪いかなにか分からないが 事故が多発するようになったんだよ」

この男の言ってる事は あながち間違いではなかったんだ。

俺がそのコーナーを曲がろうとした時 背筋がゾクッとしたのを覚えていた。

男 「気をつけて これ以上犠牲者を増やしたくないから 地元民としてさ それじゃ!」

そう言うと 男は 駐車場から出ていったんだ。

Т 「何だよ あいつ せっかくここまで来たんだぞ?」

M 「でも 冗談で言ってるふうにも取れなかったな」

K 「MとТ ちょっといいか?」

俺は あのコーナーで感じた事を話した。

K 「あの人の 言ってる事はあながち間違いじゃないぞ?」

M 「感じたのか?」

K 「ああ ゾクッてきた 今回は 走るのは辞めよう」

と俺が言うと Тがこんな事を言い出したんだ。

Т「Kがそう言うなら 仕方ねーか でもさ 今日の夜 1台で 来てみないか?その噂が本当か確かめてみねーか?」

K 「だから ダメだってのに 命に関わるかもしれないだろ?」

俺が 拒否してもТは行く気満々だ。

K「ダメだってのに Mからも言ってやってくれよ」

M「んー 別にいいんじゃない? 楽しそうだし」

K 「ダメだこりゃ・・・」

そんなこんなで 俺には拒否権ないらしく 今日の夜行く事になったんだ。

車は Mのセダンタイプのローレルで行くことになったんだ。

180SXとシルビアに 3人乗るのは3人目が辛いので 比較的広いローレルで行く事になったんだ。

そして 宿に行き 風呂や夕飯を食べた後 ローレルで峠に向かったんだ。

峠の入り口にたどり着き Mが少しせめていい?と聞いてきたんで 軽くな?と答えたら Mがニコニコし始めた。

Т「Mいいなぁ 俺も走りてぇ」

K 「軽くだぞ?わかったか?」

M 「おっけー 行くぞ!」

Mが アクセルを踏んでいく。


ボォォォ!!プシッ!!キュルルル!!

MのRB26 ローレルの加速力でシートに押し付けられる。

第1コーナーの手前で ドリフトを始めたんだ。

ギャギャギャ!! プシッ!キュルルル!!

M 「たのしー!」

K 「こらっ!軽くだろ?角度つけすぎ!」

コーナー抜ける最中 ガードレールが真正面に見えた。

そんなこんなで 噂の左コーナーにたどり着いた。

K「あのコーナーだ!ゆっくり走れよ!」

M 「分かってるよ」

流石のMも 慎重にドリフトしていく。

ローレルがコーナーの真ん中くらいにたどり着いた時の事だった。

俺達の視界に 1人の人間らしきものが見えた。

M 「うわっ!」

K「M! ケツ流れすぎ!カウンター!!」

Mはビックリしたのか 操作を誤り 角度の限界を超えてしまった。

ローレルは スピンして 右側の壁に衝突するギリギリで止まった。

M 「はぁはぁ・・・さっきのがそれか?!」

K「そうだよ 噂の車に轢かれて亡くなった女性だ・・・」

Т 「お・・・おい K M あれ見ろ・・・」

俺とMは事故らずにとまれたことに安堵してると Тが外を指さしてたんだ。

俺達もТの指さす方を見ると ガードレールの向こうに 血だらけの女性がこちらを睨んでいた。

K 「うわっ!M!早く逃げろー!!」

M 「分かった!」

キュルルル・・・キュルルル・・・

セルが回る音がするだけでエンジンがかからない。

M「ダメだ!なんで!かからないんだよ!!」

キュルルル・・・キュルルル・・・

Т「早くしろよ!Mっ!」

M「やってるよ!!」

K 「あっ・・・入ってきた・・・」

混乱してるТとM 俺はルームミラーで見えてしまったんだ。

焦ってる Тの横に 血だらけの女性が座ってたんだ。

Т「えっ? うおぉぉぉ!!」

Тは その存在を目にした途端 図太い悲鳴を上げたんだ。

違う・・・こいつじゃない・・・

それを言うと 血だらけの女性がすっと消えてった。

消えた途端に 車の中の雰囲気がすっと軽くなったんだよ。

俺達のは 車を端に寄せて 降りて コーナーの方に歩いていったんだ。

Т 「色々お供えしてあるな」

M 「そういう事か あの女性は 自分を轢いた奴を探してたんだな・・・」

日中には 気付かなかった お菓子や花やジュースがコーナーのガードレールの下に備えられてた。

お菓子やジュースや花はしばらく放置されてたためか 朽ち果てている物もあったんだ。

Т 「ずっと成仏出来ずに 犯人を探してるんだなぁ・・・」

K 「そうだな・・・」

俺達は 3人で手を合わせて あの女性の霊が成仏できるように願って 峠道を帰ったんだ。

その後 あの峠には行ってないけど 今も探してるのかな?と思ってます。

以上です!ありがとうございました!