こんばんは!Kです!

今回は 亡くなった祖父母から生前に聞いた話です。

俺 Kが地下で見つけた絵の真相です。

(ここから じいちゃん達視点)

俺とばあさんの若き日の出来事。

俺とばあさんは 霊感があり色々な体験をしてきたんだ。

俺は G ばあさんはBにしとく。

ある絵にまつわる話だ。

その頃 俺達は まだ 30代で 必死に働き 実家を建てたんだ。

そんでもって 俺は 古い物が大好きで 地下室を作り 骨董品や絵を保存してたんだ。

G「B!また 良い品が手に入ったぞ!」

B 「はぁ・・・またですか・・・今度は何を買ったんですか?」

俺は 大事そうに布に包まれた 四角形の板っぽい物を机に置いた。

G 「これはある画家が描いた絵なんだ 見てみろ」

俺は ゆっくりと布をめくると 1人の女性の絵が描かれていた。

B 「これですか・・・何か卑猥です それと この絵から少しやな感じがします」

ばあさんは その絵をテーブルに起き 大所に家事をしに行ったんだ。

G 「良い絵だと思うんだけどなぁ 古い絵だし 多少はそういう感じもあるよな」

と俺は 暫くその絵を眺めていたんだが この絵は問題がある絵で 買われては売られを繰りかえして 俺の元に来たんだ。

そして 夕方になり 俺達の息子(俺の親父)が帰ってきたんだ。

親父はOとしとく。

この頃のOは 活発で悪ガキで 毎日のように 喧嘩したり泥だらけになって帰ってきたんだ。

O「とうちゃん!かあちゃん!ただいま!」

B 「おやまぁ どうしたのそんなに泥だらけで」

G 「風呂はいってこい」

と親父を風呂に行かせて ばあさんは夕飯の準備を始めたんだ。

俺は あの絵を 地下室の無数の絵が置いてある場所に飾ったんだ。

そして 夜になり俺達3人で布団に入った。

それから 暫く時間が経ち 異変が起きた。

地下室から バシッ!ドシッッ!バァンッ!と激しく何かを叩きつけるような音がしたんだ。

俺達は 飛び起きて 顔を見合わせた。

G 「なんだ?今の音?」

B 「あなたの地下のお部屋からです やな感じがします」

Oには聞こてなかったのか ぐっすりと眠っているのだ。

G「ちょっと地下室に行ってくるぞ 泥棒かもしれん」

B 「はい 気をつけてくださいね」

俺は 部屋のすみに立てかけてある 木刀を持ち ゆっくりと地下室の前のドアに向かって歩いていった。

地下室に続くドアの目の前に立つと また音がしたんだ。

バァンッ!バシッ!バシッ!

G 「俺の大事な宝を壊されたら堪らんぞ」

俺は 南京錠の鍵穴に鍵を差し込み 解錠してドアを開ける。

G 「何だ・・・?部屋から禍々しい感じがする」

俺は 吐き気を催す位の気持ちの悪さを感じたんだ。

階段をゆっくり 壁に備え付けられてた 懐中電灯をとり 前を照らしながら 降りていく。

ドアを開けると 部屋中真っ赤になってた。

鮮血のような真っ赤な部屋 その原因があの絵だった。

G 「これは・・・どういう事だ?部屋が赤い・・・」

あの絵の前に行き 懐中電灯で照らすと 俺は驚いた。

G 「何だこれは・・・」

懐中電灯で照らすと 描かれてる筈の女性の姿がなかったんだ。

G「これは・・・うっ」

俺の背筋がゾクッとしたんだ。

何か 俺の後ろに居ると感じて ゆっくり振り返ると 俺は懐中電灯を落としてしまった。

カラン!

目の前に 絵の女性そのままの姿で女が立っていた。

その女は ニタニタと俺を見つめてるんだ。

そして 呟くように こう言ったんだ。

お主の命 わらわに くれまいか?

と低く 背筋が震え上がるような声で言ったんだ。

俺は 大変な物を手にいれてしまったと後悔したが 既に遅かった。

女が 俺に近づいて来て 両手をゆっくり上げる。

俺は 逃げようと あとずさろうとしたが 身体が動かない。

G「かっ!身体が動かない!やめろっ!」

お主の命くれまいかぁぁぁ・・・

その女は 両手を俺の首にかけ締め上げてくる。

ギリギリと強く絞められ 命の危険を感じたんだ。

G 「うわぁぁぁぁ!!」

俺の意識は暗転して 身体を揺らされる感じで目が覚めたんだ。

目を開けると ばあさんが俺を心配そうな表情で見てたんだよ。

B 「あなた?大丈夫?大分うなされてたましたよ?」

G「ああ B あの絵はまずい」

B 「やっぱりですか 昨日から何か禍々しい物を感じてたんです」

G 「あの絵の経緯を調べてみる 絶対に何かある絵だ」

そう言い 俺は 絵に詳しい仲間の男にみて貰ったんだ。

その男は 絵ばかり集めてる 骨董仲間で仲のいい奴なんだ。

G 「この絵なんだが わかるか?」

男「ん?この絵か? こっ!これは! こんな絵もってくるな!」

男は その絵を見た途端 よく分からないが怒り始めた。

G 「怒るな! この絵はなんなんだ!しってんだろ?」

男 「この絵は 呪われた絵だ・・・」

G 「何?呪われた絵?どういう事だ?」

男は この絵を見ながら説明し始めたんだ。

男 「この絵は 江戸時代の画匠〇〇画伯が人生の最後に描いた絵なんだ・・・ 絵のモデルは ある城の殿様の姫だ・・・ この姫は殺されてるんだ この〇〇画伯にな」

その話を詳しく聞くと 画伯が若い頃 城の中で姫の世話役をしてたんだ ある日 その姫と些細なことで口論になり 姫の首を絞めて殺してしまった。

その〇〇画伯は 怖くなり姫を放って逃げてしまった それから 数十年経ち 城の追っ手から逃げ延び 〇〇画伯は 有名になり のし上がった それで 亡くなる 一年前から 急におかしくなり 一心不乱に 絵を描き始めたんだ。

数日間部屋から出ることも無く 一心不乱に筆を走らせた 近所の人たちも心配してちょくちょく見に行ってたんだが ある日 隣の住民が 画伯の部屋を見に行ってみると 絵の前に 〇〇画伯が倒れて亡くなっていたんだ。

首には何者かに 首を締められた様な痕が着いてたんだと。

そんな話を男がしてくれたんだ。

G「あの絵にそんな事が・・・」

男 「だから あの絵は 〇〇画伯と姫の恨みの念が染み付いてるんだ 悪い事はいわん その絵を手放した方がいい」

G 「他の人に被害来るだろう」

男 「そんな事言ってる場合か! 他人より自分だろ!」

G 「こんな危険な絵 俺の地下室に封印する。」

と言い 絵を持ち立ち上がった。

男 「お前らしいな・・・だったら 絵に御札で封印しろ」

G 「分かった それじゃ帰るぞ」

俺は 絵を持ち立ち上がると 友人の家を出て お寺に向かい そこの住職に封印の札を作ってもらい 絵に貼り付けて 地下室に封印したんだ。

入口にも 南京錠で硬く封印して 家族にも絶対にここに寄るなとキツく伝えたんだ。

この絵を封印してから 夜に何かを叩く音はなくなり 静かに過ごせるようになったんだが 絵が有るからか分からないが この家で この世のものではないものが現れたりする事とが多くなった。

寝室とトイレを繋ぐ廊下 霊の集団が歩いたり 天井から女が顔を半分出て見つめてたりと 色々な事が起きたが 俺は気が強い方だから 気にしなかったんだ。

のちの孫に悪影響が有るとは思いもしなかったが。

とじいちゃんが死ぬ間際に聞かせてくれた話だ。

そうして それを話し終えて じいちゃんは数日後にこの世を去ったんだ。

ばあちゃんも じいちゃんの後を追うように 急に倒れて亡くなった。

あの絵に持ってかれたのか 老衰で亡くなったのかは 定かではありませんが・・・。

これで 俺の話はおしまいです ありがとうございました。