こんばんは!Kです!

今回はIの後輩の話です。


その女性は Bさんとしときましょうか。

Bさんが 中学生の頃の話です。

水泳部で 夜遅くまで練習してました。

この学校は 武道館の上にプールがあり 1階に剣道場と柔道場があり 2階には合宿の為のスペースがあり 3階には プールと更衣室にシャワー室があったとの事です。

バシャッと出て プールサイドに置いておいタオルで顔を拭く。

B 「ふぅ・・・」

Bさんは プールサイドにあがり 周りを見渡すと もう暗くなっていた。

その頃は 学校も緩く 先生の目を盗んで練習してた。

B 「夢中になってて 暗くなっちゃった」

Bさんは この学校にある噂を知ってて 少し怖くなったんだって。

プールサイドを 恐る恐る歩いて 備え付けのシャワー室に入って シャワーを浴び始めた。

シャワーのハンドルをキュッキュッと回すと お湯が出てきた。

身体を洗い流していると 誰もいない筈の プール側のドアが開く音がした。

ギィィ・・・ガチャ・・・

B 「んっ?何?」

Bは 身体を洗う手を止めて 周りの気配に集中してたらしい。

B 「私以外誰もいなかったよね・・・?まさか変質者?」

Bは 自分が襲われるかもしれない恐怖感に身体を震わせた。

すると 全身びしょ濡れで歩くような足音がしてきたんだ。

ぴちゃ・・・ペとっ・・・ぴちゃ・・・ペとっ

その足音が こちらに向かって歩いてくる。

ぴちゃ・・・ペとっ・・・ぴちゃ・・・

少しカーテンを開けて 外を見てみる事にしたらしい。

心臓の音がドクンドクンと脈打つ音が大きく聞こえる。

ペとっ・・・ぴちゃ・・・ペとっ・・・。

Bは その足音が自分に迫ってる事に気付き 後ろに下がって 壁に背中が当たった。

トンと もう逃げ場が無く 視線は カーテンから離せなくなり 唇が震え恐怖に身体が動かなくなり 金縛りというものものになった。

ペとっ・・・ぴちゃ・・・ペとっ・・・。

その足音の主が 私の入っているシャワー室の前に止まり 上半身をゆらゆらと揺らしていた。

ゆっくりと真正面に向く 人影。

B 「ひっ!」

その人影は 頭で カーテンを押しながら Bの目前まで近づいた。

カーテンが めくれ上がり その者の姿が見えてしまった。

B 「イャァァァ!!!」

Bの前に 現れた者は ブクブクに膨れ目が飛び出し 舌がだらしなく垂さがり ブクブクにふくらんだ 身体にはスクール水着を着用している水死体だった。

悲鳴上げた Bは余りの恐怖で意識を失いバタッとたおれてしまった。

・・・ぺたっ・・・ぴちゃ・・・ぴちゃ・・・ペとっ

その足音は 不快な音を立てながら消えていった。

次の日 Bは 何故かベットに横になっていた。

B 「うっ・・・あれ?・・・」

I 「大丈夫? Bちゃん?」

目を開けると 横にI先輩が心配そうな表情で 私を見てる。

B「先輩・・・昨日変なもの見てしまって・・・」

思い出すだけで 身体が震えてきてしまう。

私は 先輩に昨日起きた事を説明すると うーん・・・と少し考え込んでしまった。

B「見間違えかもしれないんで 気にしないでください 先輩」

I 「そうも行かないわよ 私の可愛いBちゃんを怖がらせたんだから 何とかしないとね!」

と 先輩が 何故かやる気になってしまったようだ。

先輩曰く 今日 また行こう!今度現れたら私が何とかすると息巻いてたらしいです。

そんなこんなで その次の日の練習終了後に 先輩とシャワー室で現れるのを待つことにした。

昨日と同じ時間になった時 プールの方から カチャリ・・・と音がした。

キィィ・・・バタン・・・ぴちゃ・・・ぺたっ・・・ぴちゃ・・・へとっ・・・。

B「来ました・・・先輩」

I 「来たね・・・」

私と先輩は 息を殺して 奴の動きに神経を研ぎ澄ます。

ぴちゃ・・・ぺちゃ・・・ぴちゃ・・・ペとっ・・・。

相変わらず気持ち悪い音を立てながら ゆっくりと向かってくる。

ぴちゃ・・・ペとっ・・・ぴちゃ・・・

B「止まりましたよ・・・怖いです」

I「やっ!」

B 「えっ!?先輩!?」

先輩が ひと声上げたかと思ったら 勢いよくカーテンを開けた。

ジャッ!!

私達の前に 昨日のぶよぶよなスクール水着が立っていた。

I「ああ・・・アナタ 数年前にプールの授業中に行方不明になった子ね?」

スク水は 反応を示さず先輩を凝視している。

B 「なんで分かるんですか?先輩」

I 「スク水の名札見てみて?Sってなってるでしょ? 数年前に 行方不明になった子の名前もS」

それを言うと スク水は何も反応せずこちらを見続ける。

I 「多分このプールのどこかに まだいるんだろうね・・・Sさん」

B 「・・・はい」

そんな事を話してると Sさんがすうっと消えてシャワー室は静寂に包まれた。

I「明日 校長に話してみよっか?」

B 「そうですね その方がいいです」

私達は 明日学校のプールを調べて貰えるように 校長に話す事にしその日は家に帰った。

次の日 先輩と私が 校長に話した結果 渋々ながら調べてくれるらしいとの事でした。

プールの水を抜き 排水溝を見てみたら 驚く物が入っておりました。

その排水溝の網のはってある所に 無数の骨とスク水が1枚 ボロボロになり放置されていました。

それには 校長も度肝を抜かれ 早急に排水溝から 元Sさんの骨とスク水を上げさせた。

先輩が スク水のネームを見ると やはりSと書いてありました。

先輩曰く Sさんは見つけて欲しくて私達の前に現れたんだなって ブルーになりながら話しておりました。

それからは そのシャワー室に出ることは無くなったそうです。

数年間も誰にも見つからず 見つけてもらえない気持ちってどんな気持ちでしょうか? かんがえたくないですね。

以上 終わります ありがとうございました!