こんばんは!Kです!

今回は 何時も助けてもらってる 住職さんの話です。

あれは 俺とIがじいちゃんばあちゃんの法要で住職の寺に行った時にきいた話なんだ。

法要が終わり 親族達が帰ったあと 俺達は住職と話をしてた。

1つ気になってた事があって 住職に聞いたんだ。

K 「あの 1つ住職さんに聞きいたいことがあるんですが」

住職「ん? どうしたの?」

K 「どうして 住職さんは 霊を払えるのですか? この前は 陰陽師の家系って聞きましたが」

I 「そこは 私も気になります」

住職 「そうねぇ 気になるよね んーまぁいいかな 長くなるけど良い?」

俺達は コクンと頷くと住職は話を始めたんだ。

住職 「あれは 確か 私がまだ 小さい頃に起きた事が原因なのよ」

そして 住職が昔の事を話し始めた。

〜過去 住職 5歳〜

私は 〇〇県の××市のお寺に生まれた。

父親が 厳しい人で私を後継者にしょうと 遊びも出来ずに ずっと仏教の道を進まされ 反発もした。

住職 「もう嫌だ!遊びたい!皆と遊びたい!!」

父 「うるさい! お前は俺の跡を継いで 困ってる人を助けなければならない!」

住職 「やだもーーん!!うわーーーん!!」

反発するけど この頃の父は怖くて泣きながら 叫ぶと 頬に痛みが走ったのよ。

バチン!

父親に 頬を叩かれて 更に号泣したんだけど この頃はまだ 父親の気持ちは分からず ただ恐怖だった。

泣きながら 父親の後ろで 覚えたての般若心経を読経してたのよ。

住職 「摩可・・・ぐすっ・・般若波羅・・・蜜多・・・ぐすっ・・・」

父 「住職!! 泣きながらやるな!!」

父親に怒鳴られて ビクッとして ちゃんとやるように心がけた。

そんなことを 何年何十年続けた 朝と帰ってきてから お勤めをしてた。

ある日 父がピリピリしていた。

私は そんな父が怖くて 何も言えずにいたの。

そこに 母が来た 母は優しい人で 父親に怒られへこんでる時に優しく慰めてくれてた。

母 「お父さんに怒られたの? よしよし お父さんは 住職が憎くて怒ってるじゃないよ? 」

住職 「お父さん 怖いんだもん・・・」

母 「よしよし 後でお母さんがお父さんを叱ってあげるから お父さんを恨まないでね?」

住職 「うん・・・」

こう何時も 母親には慰めて貰ってた。

夕飯時 父親が神妙な表情でこう言ったのよ。

父 「夜 取り憑かれた人がくるから 住職 お前も来い」

住職 「は・・・はい」

母 「 住職にはまだ早いよ!」

父親の言葉に 母親が反対した。

でも 父親は 譲らなかった。

父親 「良い経験だ」

母親 「 この子は まだ小さいのよ!遊び盛りの住職に何をしてるのよ!!」

父親 「うるさい! 俺のする事に口出しするな!」

父親と母親が喧嘩を始めた 私は 2人の喧嘩を見ていた。

でも 喧嘩が苦手で 私は父親に言ったんだ。

それで無理矢理 私は除霊に参加させられた。

夜になり その除霊希望の人が寺を訪ねて来た。

女性 「ごめんください・・・」

父親 「 よくいらっしゃいました こちらへ」

父親は その女性を本堂に案内し 私はその後ろをついて行った。

本堂に入り 女性を御本尊の前に座らせた。

父親 「・・・ 良くない物がついてますね」

住職 「あっ・・・」

私にも見えた 女性の後に真っ赤な男の霊が女性にまとわりついていた。

住職 「真っ赤な人・・・」

父親 「見えたか そうだ 真っ赤な悪霊がついてる」

その真っ赤な悪霊は ニヤニヤと女性に抱きつく様な感じだったの。

父親 「始めます 摩可般若波羅蜜多心経!」

女性 「あぐっ!やめろー!! 」

女性は 苦しいのか首を抑えて やめろ!と叫んだ 女性の声ではなく 低く太い声だった。

父親 「この者にとりついてる者!この者から離れなさい!」

父親は 女性の背中をバシッと叩いた。

そうすると 真っ赤な悪霊は 女性の身体から離れた。

父親 「離れた 摩可!般若波羅蜜多心経!観自在菩薩深心般若波羅蜜多時!」

父親が 力強く般若心経を唱えると 真っ赤な悪霊は苦しみもがいてた。

父親 「もう少しだ! 住職!お前も読経しろ!」

住職 「は はい! 摩可・・・っえ?なに?」

突然 キーーーンと頭が痛くなった。

すると私の頭に 何者かの声が聞こえたのよ これを唱えよと。

鮮明に 頭に映像が流れ込んでくる。

ある人が ある言葉と手の動きをしていたのよ。

それが 切紙九字護身法(きりがみくじごしんぼう)。

私は 頭に流れる動きと 言葉をそのままに試してみる。

私は その悪霊の前に立ち 切紙九字護身法を何故か流れるように出来たのよ。

誰かが私の体の中に入り それをやった。

父親 「住職!だめだ! まだ 住職にはまだ早い!」

住職 「 臨!兵!闘!者!皆!陣!烈!在!前!」

と唱えると 光の輪が悪霊を締め付け身動きが取れなくなった。

住職 「封印!はっ!」

2本指を下に 下げると 悪霊が 地面に飲み込まれていく。

父親 「・・・おお」

そして 悪霊は地面の奥底に封印された。

住職 「はぁはぁ・・・やった・・・」

私は 実力以上の力を出したのか フッと意識が飛んで倒れた。

暫くして 私は 居間に布団が敷かれ 寝ていた。

住職 「うっ・・・お母さん・・・」

母 「住職!あなた! 住職が目を覚ましたわ!」

母親が父親を呼ぶと 父親が私の横に座った。

父親 「今日は良くやった あれこそ 切紙九字護身法だ」

住職 「きりがみくじごしんぼう?」

父親 「そうだ うちは 先祖代々 陰陽師の家系なんだ 住職にもその血が流れてるんだ」

住職 「あのね お父さん 切紙九字護身法をする時に 口ひげを生やしたおじいちゃんがおしえてくれたの」

父親 「口ひげ? 後はどんな特徴があった?」

私は 父親に詳しく話した。

住職 「あとは 髪の毛がなくて お父さんと同じ様な格好してたよ?」

それを聞いた 父親は 何か覚えがあるのか こう言ったのよ。

父親 「それは 〇〇家の創始者だ」

それを聞いた 私は子供ながらビックリした記憶がある。

それから 私は修行を積み重ねて 自分の寺を持ち 影で陰陽師をしてた。

そして IちゃんとKくんに出会ったの。

住職 「こんな所かな? 私の過去」

K 「そうだったんですか わかりました」

I 「凄いです!先輩!」

住職 「そんな 誇れるものじゃないわよ でも ありがとう」