こんばんは Kです。
俺が 免許をとりIとデートをしてた時の話です。
免許を取って 初めて買ったのがS14シルビアで楽しくて夜な夜なケツを滑らす事に夢中になって走ってた。
さて 話を戻しますが Iとデート帰りに 国道を走ってたんだ。
ある県の温泉地に泊りがけで遊びに言ってたんだが 遊びすぎて 自分の住む街に戻って来た頃には真夜中になっており その帰りのある信号機の信号待で Iが右斜め上を凝視してました 俺も見てみると雑居ビルの屋上に人影が見えた。
この国道は真夜中になると 車がほとんど通らない場所だから 俺は車を端に寄せて見上げていた。
I 「K アレ 分かる?」
K 「分かる・・・嫌な予感がする離れよう」
I 「そうね・・・嫌なもの見る前に行こう」
俺は 走り出そうと車を出そうとした時。
プスン・・・
K 「なんでこんな時に エンスト?」
I 「ああ・・・アレに目を付けられたみたいだね」
俺は キーを何度も回すが セルが回るだけで エンジンがかからなくなった。
I 「あっ! くるっ!」
その途端 車の屋根にドシン!と何かが落ちたものすごい音がした。
K 「うわっ!ビックリした!」
I 「余り良くない状況ね・・・参ったわね・・・」
気の強い Iが少し困ったような表情をしていた。
そして しばらくすると また ドシン!と音がしたんだ。
I 「自殺で亡くなった人は 亡くなった時の行動を繰り返すって言うけど ホントね・・・」
K 「ああ・・・それは聞いたことある」
そんな話をしながら 困ってると また ドシン!と何度も何度も衝撃音がし このドシン!の後が今までと違った。
ドシン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バンバン!
K 「うわっ!」
屋根を両手で 激しく叩かれてる様だ。
俺は もう我慢の限界で 心で般若心経を唱えながら キーを回すと ブォン!とエンジンがかかったんだ。
K 「かかった!」
急いでクラッチを踏み ギアを1速に入れ 急発進したんだ。
ギャギャギャギャ!ボォアアアア!
K「ふぅ・・・んっ!?あれっ?」
I 「ああ・・・乗ってきたみたいだね・・・K 絶対にルームミラーと後ろ振り向かないで? 後部座席に居る・・・」
K 「やっぱりかぁ・・・参ったなこりゃ」
I 「不味いわね・・・先輩も今は 〇〇県の〇〇寺の総本山に行ってるっていうし」
K 「マジか・・・うちらじゃどうにもならないし」
I 「この霊から凄い怨念を感じる・・・生前余程怨みを残して亡くなったのね・・・」
K 「そうなのか・・・ I 試しに住職さんに連絡してみて? 」
I 「分かった」
Iが 携帯をポーチから取り出し 住職に電話し始めた。
電話をし始めた頃から 後部座席から 喉が潰れたような 濁点が多い声が聞こえ始めていた。
ガガァ・・・イダァァイ!グルジィィ・・・ニグィィィ・・・
K 「うわぁぁぁ!!」
俺の叫びに 俺を見ながら Iは 住職と会話を続けていた。
I 「先輩にも 聞こえますか? はい そうです 余り良くない状況です はい!〇〇市の〇〇寺ですね!?わかりました! すぐに向かいます!」
Iが通話しながら ナビを操作して 〇〇寺にセットしてくれた。
I 「はい わかりました ありがとうございます」
と言い Iの通話が終わり 携帯をポーチにしまった。
I 「先輩が 〇〇寺のHさんに救いを求めなさいって! ここからそんなに遠くないからいこう!」
K 「分かった!」
俺は アクセルを踏み込み 急いで 〇〇寺のHさんに会いに向かった。
後ろを見ない様に 〇〇寺の正門の前に停めると 住職から連絡が行っていたのが Hさんらしき 50代の住職が待っていた。
H 「Kさんに Iさんだね? ああ 物凄い者を連れてきたね さっ本堂にいこうか?」
Hさんも 俺達について来た者の危険度に気づいていた。
本堂に通されると 嫌な感じが薄れてきていた。
H 「この者は仏様にあてられて おののいてるね」
K 「あ ほんとですね・・・」
I 「さっきの威圧感がないです あっ 頭抱えて座ってます」
霊は 仏様の前で 怯えていた。
グァァァ・・・グルジィィ・・・ホドゲザマァ・・・ウラミヲハラズマデハ ジョウブツハイヤダァァァ!!
その者は 苦しそうに 濁点の多い声で叫んでいた。
Hさんが その苦しみにもがき苦しむ 霊の前に正座し 話しかけ始めた。
H 「何をそんなに怨むのか?」
オレヲ・・・オイゴンダヤヅガニグィ・・・
H 「お前はもう この世に居たらダメな人物なんだぞ?」
ウルザィ!
H 「これ以上 人を恨み憎しみ呪うのは お前の為にならないぞ? 地獄でこれ以上の苦しみをうけることになるぞ!!」
ゾレバイヤダ・・・
H 「ならば この御仏の前で 助けを求めろ!さすれば お前は今の苦しみから解放される時も来るだろう!どうするか!? まだこの世で苦しむか!御仏に救ってもらうか!選べ!」
Hさんが 結構な声で怒鳴ると 霊は ぐちゃぐちゃな身体で起き上がると 仏像の前に 座ったんだ。
そして Hさんがその後に少し離れて座り お経を唱え始めた。
後から聞いた話で Iの先輩の 住職はHさんの下で修行した僧だった。
H 「仏説!摩訶般若波羅蜜多心経!観自在菩薩行心般若波羅蜜多時・・・」
お経をきいて 霊は俯きながらすぅっと消えていった。
その瞬間 すぅぅと雰囲気が静かになり Hさんが座りながら振り向いた。
H 「成仏したようだね もう安心だよ」
K 「ありがとうございました!」
I 「さすが・・・先輩の師です 助かりました!」
俺達は 深々と頭を下げたんだ。
それで 気も身体も疲れながら 俺の家に帰りそのまま寝てしまった。
次の日なんだが・・・ 朝起きて 車を見てみると唖然とした。
車のガラスというガラスに 手のあとが無数に付いてた。
Iを起こして 一緒に手の跡を拭き取りました。
これで 俺の話は終わりです。
ありがとうございました。
俺が 免許をとりIとデートをしてた時の話です。
免許を取って 初めて買ったのがS14シルビアで楽しくて夜な夜なケツを滑らす事に夢中になって走ってた。
さて 話を戻しますが Iとデート帰りに 国道を走ってたんだ。
ある県の温泉地に泊りがけで遊びに言ってたんだが 遊びすぎて 自分の住む街に戻って来た頃には真夜中になっており その帰りのある信号機の信号待で Iが右斜め上を凝視してました 俺も見てみると雑居ビルの屋上に人影が見えた。
この国道は真夜中になると 車がほとんど通らない場所だから 俺は車を端に寄せて見上げていた。
I 「K アレ 分かる?」
K 「分かる・・・嫌な予感がする離れよう」
I 「そうね・・・嫌なもの見る前に行こう」
俺は 走り出そうと車を出そうとした時。
プスン・・・
K 「なんでこんな時に エンスト?」
I 「ああ・・・アレに目を付けられたみたいだね」
俺は キーを何度も回すが セルが回るだけで エンジンがかからなくなった。
I 「あっ! くるっ!」
その途端 車の屋根にドシン!と何かが落ちたものすごい音がした。
K 「うわっ!ビックリした!」
I 「余り良くない状況ね・・・参ったわね・・・」
気の強い Iが少し困ったような表情をしていた。
そして しばらくすると また ドシン!と音がしたんだ。
I 「自殺で亡くなった人は 亡くなった時の行動を繰り返すって言うけど ホントね・・・」
K 「ああ・・・それは聞いたことある」
そんな話をしながら 困ってると また ドシン!と何度も何度も衝撃音がし このドシン!の後が今までと違った。
ドシン!バン!バン!バン!バン!バン!バン!バンバン!
K 「うわっ!」
屋根を両手で 激しく叩かれてる様だ。
俺は もう我慢の限界で 心で般若心経を唱えながら キーを回すと ブォン!とエンジンがかかったんだ。
K 「かかった!」
急いでクラッチを踏み ギアを1速に入れ 急発進したんだ。
ギャギャギャギャ!ボォアアアア!
K「ふぅ・・・んっ!?あれっ?」
I 「ああ・・・乗ってきたみたいだね・・・K 絶対にルームミラーと後ろ振り向かないで? 後部座席に居る・・・」
K 「やっぱりかぁ・・・参ったなこりゃ」
I 「不味いわね・・・先輩も今は 〇〇県の〇〇寺の総本山に行ってるっていうし」
K 「マジか・・・うちらじゃどうにもならないし」
I 「この霊から凄い怨念を感じる・・・生前余程怨みを残して亡くなったのね・・・」
K 「そうなのか・・・ I 試しに住職さんに連絡してみて? 」
I 「分かった」
Iが 携帯をポーチから取り出し 住職に電話し始めた。
電話をし始めた頃から 後部座席から 喉が潰れたような 濁点が多い声が聞こえ始めていた。
ガガァ・・・イダァァイ!グルジィィ・・・ニグィィィ・・・
K 「うわぁぁぁ!!」
俺の叫びに 俺を見ながら Iは 住職と会話を続けていた。
I 「先輩にも 聞こえますか? はい そうです 余り良くない状況です はい!〇〇市の〇〇寺ですね!?わかりました! すぐに向かいます!」
Iが通話しながら ナビを操作して 〇〇寺にセットしてくれた。
I 「はい わかりました ありがとうございます」
と言い Iの通話が終わり 携帯をポーチにしまった。
I 「先輩が 〇〇寺のHさんに救いを求めなさいって! ここからそんなに遠くないからいこう!」
K 「分かった!」
俺は アクセルを踏み込み 急いで 〇〇寺のHさんに会いに向かった。
後ろを見ない様に 〇〇寺の正門の前に停めると 住職から連絡が行っていたのが Hさんらしき 50代の住職が待っていた。
H 「Kさんに Iさんだね? ああ 物凄い者を連れてきたね さっ本堂にいこうか?」
Hさんも 俺達について来た者の危険度に気づいていた。
本堂に通されると 嫌な感じが薄れてきていた。
H 「この者は仏様にあてられて おののいてるね」
K 「あ ほんとですね・・・」
I 「さっきの威圧感がないです あっ 頭抱えて座ってます」
霊は 仏様の前で 怯えていた。
グァァァ・・・グルジィィ・・・ホドゲザマァ・・・ウラミヲハラズマデハ ジョウブツハイヤダァァァ!!
その者は 苦しそうに 濁点の多い声で叫んでいた。
Hさんが その苦しみにもがき苦しむ 霊の前に正座し 話しかけ始めた。
H 「何をそんなに怨むのか?」
オレヲ・・・オイゴンダヤヅガニグィ・・・
H 「お前はもう この世に居たらダメな人物なんだぞ?」
ウルザィ!
H 「これ以上 人を恨み憎しみ呪うのは お前の為にならないぞ? 地獄でこれ以上の苦しみをうけることになるぞ!!」
ゾレバイヤダ・・・
H 「ならば この御仏の前で 助けを求めろ!さすれば お前は今の苦しみから解放される時も来るだろう!どうするか!? まだこの世で苦しむか!御仏に救ってもらうか!選べ!」
Hさんが 結構な声で怒鳴ると 霊は ぐちゃぐちゃな身体で起き上がると 仏像の前に 座ったんだ。
そして Hさんがその後に少し離れて座り お経を唱え始めた。
後から聞いた話で Iの先輩の 住職はHさんの下で修行した僧だった。
H 「仏説!摩訶般若波羅蜜多心経!観自在菩薩行心般若波羅蜜多時・・・」
お経をきいて 霊は俯きながらすぅっと消えていった。
その瞬間 すぅぅと雰囲気が静かになり Hさんが座りながら振り向いた。
H 「成仏したようだね もう安心だよ」
K 「ありがとうございました!」
I 「さすが・・・先輩の師です 助かりました!」
俺達は 深々と頭を下げたんだ。
それで 気も身体も疲れながら 俺の家に帰りそのまま寝てしまった。
次の日なんだが・・・ 朝起きて 車を見てみると唖然とした。
車のガラスというガラスに 手のあとが無数に付いてた。
Iを起こして 一緒に手の跡を拭き取りました。
これで 俺の話は終わりです。
ありがとうございました。

