こんばんわ Kです!

自分がまだ 小学生の頃に体験した話です。

思い出しながらなので辻褄が合わないこともあると思いますが ご了承ください。

あれは まだ 父親と母親が健在で仲良く暮らして居ました。

ある夏の日 父親が夜中に目 を覚まして庭を眺めていました。

庭は 今となっては綺麗にコンクリートで整地されてますが 俺の幼い頃は恥ずかしい話 ちゃんと手入れしてなかったので 草ボーボーでした。

俺は 父親にこう聞きました

K「お父さん?何してるの?」

父親 「ああ・・・Kか 何でもない 寝なさい」

俺は 親父に促されて布団に入ったが 外を見ながら 父親が 小さな声で呟いていた。

父親 「おかしい・・・風が吹いてないのに・・・何故・・・? 」

そんな父親を見つめていたら やっぱり 子供なせいか寝てしまった。

次の日に 昨日の事が気になり 父親に再度聞いてみた記憶がある。

K 「お父さん 昨日 何があったの?」

それを聞くと 父親は険しい表情をして 何でもないから気にするなと 朝飯を食べて 会社に出かけていった。

母親にも聞いてみたが 母親も不思議がっていた。

それから 数日過ぎたんだけど 何か父親が険しい顔をして 母親と話していた。

リビングの入口で 聞き耳を立てると こんな会話が聞こえてきた。

父親 「部下のТが数日無断欠勤してるんだ」

母親 「Тさんって あなたの後輩の人よね」

父親 「ああ 電話も出ないし おかしいと思ってな 明日Тの部屋に行ってみようと思う」

俺もТさんの事は知っていた 人柄も良く優しいおじさんだったのを覚えてる。

この前 魚釣りに連れてってもらってたし 少なからずТさんと交流してた。

その日の夜なんだけど 決定的な事が父親に起きた。

ここからは 親父から聞いた話を書いてみる。

寝る時間になり 親子で川の字で寝てると夢を見たらしいんです。

ある部屋に 父親とそのТさんが座っていた。

見た記憶ある部屋で Тさんの部屋らしかった。

それで Тさんは何か悲しそうな表情で父親を見ていたそうです。

親父は Тさんに話しかけました。

父親 「どうしたんだ?」

Т 「苦しい・・・」

父親 「ん?苦しい?」

Т 「苦じぃ!苦じぃ!助けて!!苦じぃぃぃ!」

父親 「うっ!?」

父親の目の前で Тさんの顔が どんどん薄紫になり目が飛び出て まさに首吊りをした人間の様だったと言いました。

Т 「せんぱぁぁぁぁぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

父親 「うぁあああ!!」

その変貌した Тさんの顔が親父に迫って来たんだって・・・。

そこで 目が覚め寝れずに朝を迎えたらしい。

それで、Тさんのアパートに俺と父親とで行くと 鼻をつく異臭が臭って 父親が大家に掛け合って 警察を呼び 合鍵でドアを開けると ムワッと腐敗臭が漂ってきて。

警察官と大家と親父が入っていった。

警察官 「これは・・・」

父親 「くっ・・・Т・・・」

大家 「なんて事だ・・・」

K 「何このにおい・・・臭いよ 」

警察官と大家と父親が中に入っていくと 3人の足が止まったのを覚えてる。

俺は父親の後ろに立つと 父親と警察官の間から 見てはならないものが見えてしまった。

タンスと 食器棚に物干し竿を2本掛け そこにロープを掛け 首を括ってるТさんの遺体があった。

K 「うっ・・・げぇぇぇ」

真夏の暑さで 腐敗が進み激臭が部屋を包んでいて Тさんの成れの果てを見てその場で吐いてしまった。

父親 「K!お前は!車に戻れ!早く!!」

俺は 父親の怒声にビックリして 部屋から出て 通路にうずくまってたんだ。

鼻に残る 腐臭に耐えきれず 何度も吐き 苦しかったのを覚えてる。

少しして 警察官が沢山来た それで Тさんを下ろして収容していった。

それから 葬式やらを済まして 遺骨をТさんの実家に持って行った。

Тさんの身内は 田舎の両親しか居ず 両親もこっちまで来れるような身体では無かったため 親父と俺が持っていった。

んで話の最初に出てきた 外を見てる親父は 後に聞いたんですが 周りの木とかは揺れてないのに その草だけが 大風が吹いた並に揺れてたらしいです。

親父曰く Тの虫の報せかなといってました。

グロいのもありましたが 経験をそのまま書いてしまいましたが これで 自分の体験話を終わります。