すると、タイミングよく扉が開いて、榛名くんがお盆片手に部屋に入ってきた。
「あ、起きたんだ」
「うん、今ちょうど目が覚めて」
ふわっと部屋中に広がるいい匂い。
お盆に乗っていたのは、うどんだった。
「作ったけど食べれる?」
「た、食べれる」
よく眠って体調も少しよくなったのか、お腹もすいた。
大きな器に入っていたうどんを小さいおわんにうつしてくれて、お箸と一緒に手渡してくれた。
「す、すごい。玉子とじうどんだ!榛名くんって料理できるんだね」
いつも何もしてくれないから、てっきり料理とかできないのかと思ってたのに。
「別にこれくらいなら作れる」
「他には何か作れるの?」
「めんどいから無理」
「えぇ…質問の答えになってないよ」

