そして、わたしの身体をヒョイっと軽々しく抱っこして。
「ほら、病人はちゃんと寝ないとダメでしょ」
元いたベッドに戻された。
そのまま布団をかけてくれて、最後に頭をポンポンと撫でた。
「あ、ありがとう」
あれ……なんだろう、この感じ。
今すごい一瞬だったけど、胸がキュッてなった。
榛名くんって見た目ひょろっとしてて、力無さそうに見えるのに
わたしの身体を簡単に持ち上げていた。
意外と力があって、昔のハルくんとは違う。
可愛さなんかなくなっていて、ちゃんとひとりの男の子だった。
「どーかした?」
榛名くんが不思議そうな顔をしてこちらを見ていた。
いかん、冷静になるんだ!!たかが頭撫でられて、抱っこされたくらいでなんでこんな動揺してるの……!!

