あ……でもこの感じ。
だいぶ昔にこんなことあった気がする。
たぶん、わたしがまだ幼稚園の年中だった頃。
風邪をこじらせて、ずっと幼稚園をお休みしていたとき。
毎日、毎日欠かさずわたしの家に来て、様子を見に来てくれていた子がいた。
『ひなちゃん、だいじょーぶ?』
いつも部屋に来るたびに心配そうな顔ばかりしていて。
わたしが咳がひどくて喋れなくて、風邪だから寝てばかりで、遊びに来ても何も楽しくないはずなのに。
それでも欠かさず毎日来てくれていた
男の子……
『……ハルくんいつもありがとう…っ』
それが榛名くんだ……。
同居が決まった日。
榛名くんと昔、仲がよかったことをお母さんに言われても、いまいちピンと来なかったけど。
なぜか今、昔の記憶がはっきりした。

