そのまま、2人で眠るつもりだったんだけれど、わたしがふと、あることが気になってしまった。


「榛名くん、スマホ貸して?」

「……は?何いきなり」


「この前、チサさんが言ってたのが気になって。スマホのロック画面がとか言ってたやつ」


そう、なぜか今になって思い出してしまい、気になって眠れなくなってしまった。



「……最悪、なんで忘れてないわけ」

「覚えてるよ。だってわたしにだけ秘密って言うから」


すごく都合の悪そうな顔をしている榛名くん。

そんなに見られたらまずいものをロック画面に設定しているんだろうか?


気になるから教えてという目でお願いしてみたら、すごく嫌そうな顔をされたけど、スマホを渡してくれた。


今は真っ暗な状態の画面。


「ほ、ほんとに見てもいいの?」

「ひなが見たいって言ったんじゃん」


なんかいざ見るってなったら緊張してきた。