「それ、隠したらダメだから」

「え、えっと……」


よくわからなくて、あたふたしていると、
榛名くんがわたしの身体に布団を被せてきた。


そして、そのままわたしの上から退いてくれた。



「……これ以上やったら、たぶんもっと止まんなくなりそう」

「……?」


退く前に、榛名くんが少し戸惑ったような顔をして、自分の頭をくしゃくしゃしていた。



「早く服着て。じゃないと襲うよ」

「っ!?」


あわてて、部屋着の上を被った。


着替えをおえると、榛名くんは何事もなかったかのように部屋から出て行った。



そして、そのままわたしはお風呂に向かい、
鏡で自分の首元を確認した時。


首筋に紅く綺麗についていた印というやつを見つけてしまった。


「っ!」


胸の内で榛名くんのバカ……!と思いながらも、少し嬉しかったと思ってしまう自分がいたのは絶対に内緒。