「今までさびしい思いさせた分、これからたっぷり可愛がってあげよーか」
「ひぇ……っ！？」
「ってか、今まで触れるの我慢してたんだから、もうすきにしていい？」
「ま、まってよ……っ！は、榛名くん前に言ったじゃん…！わたしが求めるまで触れてこないって」
「はぁ？それいつの話してんの。そんなのもう無効だし」
えぇ、何それ自分勝手すぎじゃない！？
「それにさー、それなら問題ないじゃん。
ひなは僕に触って欲しいんでしょ？」
「そんなこと言ってない…もん」
「自分から触れてきたくせに？」
「うっ……」
もう完全にいつもの榛名くんのペースだ。
ここまできたら、わたしが反抗できる余地なんて全くない。
「で、でも……っ、まだ榛名くんの気持ち聞いてない…もん」
前に好きと言われたけれど、それ以来言われていない。
だから、きちんと今ここで気持ちを教えてほしいって思ってしまう。
