「お腹減ってたらなんでもいーんだよ」
「ありえない、サイテー!」
こんな自由人と一つ屋根の下、生活していかなきゃいけないなんて無理すぎる。
「食われたくなかったらなんか作って」
仕方ない……。自分もお腹すいたし、とりあえず何か作ることにしよう。
わたしが料理をする間、榛名くんは部屋に戻っていった。
ちなみに、榛名くんの部屋は2階で、わたしの隣の部屋らしい。もともと空き部屋で、使われていなかった場所。
冷蔵庫の食材を見て、そんなに揃っていなかったので簡単にチャーハンを作ることにした。
***
数分して出来上がって、お皿に盛っていたら榛名くんがやってきた。
制服からダボっとしたスウェットに着替えを済ませていた。
「はい、どうぞ」
超シンプルな卵チャーハン。
これで味が不味いとか言ってきたら、今すぐここから追い出してやるんだから。