幼なじみの榛名くんは甘えたがり。




***


そして、時刻はあっという間に17時半になっていた。


杏奈に髪を巻いてもらって、上にひとつでまとめてもらって、軽くメイクをしてもらった。


準備を終えて、全身鏡の前に立つ自分がいつもと違いすぎてびっくりしている。



「うん、雛乃はやっぱり素材がいいからそんなにメイクしなくてもよきね」


わたしの隣に立っている杏奈は満足そうな顔をしていた。



「何から何までやってくれてありがとう…!」

「いえいえー、どういたしまして」


わたしのことをやってくれたのは、とてもありがたいんだけれど。


わたしとは正反対に、杏奈は自分の準備を全くしていないような…。


「あの、杏奈さん?」

「なに?」


「杏奈は準備しなくていいの?」


「んー?わたしなんかいつも通りテキトーでいいのよー」