幼なじみの榛名くんは甘えたがり。




「ひなは祭り行く?」


突発的に聞かれ、思わず視線を榛名くんのほうに向けると、しっかり目が合った。


表情ひとつ変えない榛名くん。



わたしの頭の中では、今日の自習の時間に聞いていた女子たちの会話が流れている。



やっぱり、榛名くんは涼川さんと行くつもりなんだろうか……。


所詮、女子たちの噂だから、ほんとかどうかなんてわからないじゃん、と自分に言い聞かせていたけど……。


胸のざわつきが、さっきよひどくなった。



『榛名くんは誰かと一緒に行くの?』なんて、口が裂けても聞けない。


ずっと黙っているのも不自然なので答えようとした。


だけど、その前に榛名くんが口を開いた。